ドイツ留学用語辞典Hochschulvokabular

ドイツ留学の準備中や留学中によく出くわす留学手続き、勉学、学生生活関係で、一般の辞書を引いてもなかなか意味のつかめない言葉を中心に紹介しよう。紹介する際は留学に関係のある意味のみを示し、適宜解説も加えた。

協力:矢羽々崇 獨協大学教授(NHKラジオ講座やNHK「テレビでドイツ語」講師等を歴任)

A


AAA
-Akademisches Auslandsamt-
外事課、国際センター、国際交流センター
大学の留学生受入れ/送り出し、留学生のケア、外国の大学との交流などを担当する部署、窓口。入学願書の提出先でもあり、留学生が一番お世話になるところ。International Office 等英語の名称になっている場合も多い。
absolvieren卒業する、学業を修了する
Ablehnungsbescheid入学不許可通知
入学出願書類審査の結果、入学許可要件を満たしていない場合に出願者に送付される。詳細はこちら
Akademisches Viertel大学の授業や講座などは実際に表示されている時刻よりも15分遅れで始まり、15分早く終わる、という大学という特別な空間内だけに通用する時間世界。
「11時開始13時終了」の授業は但し書きがない限り実際に始まるのは11時15分で12時45分終了ということになる。2時間(2-stüundig)と表記されていれば、実際の授業は前後の15分を除いた90分。
ラテン語(cum tempore)の略称 c.t.で表し、例えば11 c.t.は11:15のこと。これに対し、時刻をきっちり表す場合はやはりラテン語(sine tempora)の略称 s.t.で、11 s.t.(11時ジャスト)と表記される。
ALTE
-Association of
Language Testers in Europe-
ヨーロッパ標準外国語能力基準
ヨーロッパ各国のそれぞれの言語の習熟度を言語の違いを越えて測る基準。Stufe1〜Stufe5の5段階に分かれている。
Stufe1:初級、Stufe2:中級T、Stufe3:中級U、Stufe4:上級T、Stufe5:上級Uという目安になる。
amtliche Beglaubigung公的な認証
出願書類として提出する証明書が現物(オリジナル)でなくコピーの場合は、そこに公的な認証印をスタンプしてもらう必要がある。また、日本語で書かれた証明書は公的な認証を受けた翻訳を添付する必要がある。詳細はこちら
Anerkennung (単位/科目の)認定
日本の大学を卒業して留学する場合などは、卒業した大学で修得した科目や課程の認定手続きを行おう。これによって留学先での学位取得期間を短縮できる場合がある。
anrechenbar算入可能な、認定し得る
単位や科目の認定要件や、ある課程の修了要件をカバーすることができる科目は、"anrechenbar"である。
AOK
-Allgemeine
 Ortskrankenkasse-
一般現地健康保険組合
ドイツでは30歳未満で14学期生未満の学生には、健康保険の加入が義務づけらているが、最も大規模な健康保険請負機関がAOK。全国に支店があり、学内で手続きが取れる場合が多い。AAAでインフォメーションを行っている。
AStA
-Allgemeine
 Studierendenausschuss-
学生委員会
ドイツの大学に在籍する学生は、その勉学・生活を支援する学生組織(Studentenschaft/日本の大学で言えば「学友会」のようなもの)に所属することになる。この学生組織は「学生議会(Studierendenparlament)」と「ASTA(学生委員会)」から成る。ASTAは学生議会での決議事項を履行し、運用する。また、学生の勉学・生活条件、法的な問題など様々な問題での相談窓口ともなっている。金銭の一時貸し付けなども行う。
Aufnahmeverfahren受入れ手続き
ドイツの大学に願書を提出し、実際に入学許可が発行されるまでの一連の手続き。


B


Bachelor学士/学士課程
従来のドイツの大学で与えられていたDiplomやMagisterといった学位に代わり新設された、大学に入って最初に得られる学位。取得までの最短年数は大学や学部によって異なるが3年から。米国や日本の4年制大学を卒業して得られる「学士」に相当する。
人文科学系のBachelor of Arts(B.A.)と自然・社会科学系のBachelor of Science(B.Sc.)に分かれる。
BAFöG
-Bundesausbildungs-
förderungsgesetz-
学習奨学援助金制度
生徒/学生に給付、或いは無利子で貸与される制度で、学生の経済状況に則して支給される。
Bewerbungsunterlagen出願のための書類
大学入学出願時はもちろん、留学中に試験や特別講座を受ける際なども、この言葉はよく目にすることになる。
Bildungsinländer教育自国民
ドイツ人ではなくてもドイツの教育制度で修学した者、あるいは他国にあってもドイツの教育制度で修学したドイツ人。
ドイツの学校に通ってAbiturを取得者した外国人や、国外のドイツ人学校でAbiturを取ったドイツ人などはBildungsinländerとしてドイツ語試験も免除され、一般のドイツ人と同じルートで大学への入学手続きを行うことになる。


D


Dekanin/Dekan学部長
学部長は学部教授会において選出される。
Dekanat学部長室/学部運営課
学部を代表する事務機構の総称
Diplom主に自然科学、工学、社会科学、経営系の学科で最初に取得する学位の名称。Diplom取得試験に合格して取得できる。Diplom取得までには4年半〜6年かかる。それ以上かかる場合も多い。(文系ではMagister)
なお、Diplom課程は、Magister、Staatsexamen等のドイツの大学の他の伝統的な学位も含め、大学改革により2010年までに全てヨーロッパ統一規格のBachelor/Masterコースに変換されるため、段階的に廃止される予定。このため、1セメスター生からの新規募集は行っていない。
DiplomprüfungDiplom取得試験
Diplom系の学科において、所定の課程(GrundstudiumとHauptstudium)を終えた後に受ける学位取得試験。各学部・学科単位で行われ、論文(Diplomarbeit)作成と口述/筆記試験により審査される。
Diplom-Vorprüfung Diplom中間試験
MagisterにおけるZwischenprüfung同様に、Diplomをめざす場合にGrundstudium修了の際に受験する。
DSH
-Deutsche Sprachprüfung
 für den Hochschulzugang
ausländischer Studienbewerber-
大学入学ドイツ語試験
大学の専門課程を始める前に、ドイツ語を母国語としない外国人に課せられるドイツ語試験。レベルは上級で大学ごとに実施される。詳細はDSHの項目を参照のこと。


E


ECTS
-European Credit Transfer
  System-
ヨーロッパ単位システム
科目を単位(credit)に置き換え、この分野で何単位修得すればその課程を修了するかを測る単位制度。30時間の授業を1単位相当としている。
一つの課程はいくつかの分野にモジュール化され、そのモジュールの習得のために何単位(ECTS)必要かが定められている。
国際規模の大学交流が進む中で他国の大学との単位互換を行う際に共通の基準が必要となり、ヨーロッパの多くの大学が共同して試験的に導入を始めた。ドイツでもBachelor-Masterへの移行を機に定着しつつある。
ECTS-NoteECTS評価
ECTS制の導入に伴なって、従来の履修科目に対する成績評価(1〜5の数字で表記:"Note"を参照)に加えて、ECTS-Noteを付与することあるが、ドイツではまだ浸透はしていない。これは科目の修得者全体の中での相対評価で、A〜Fまでのアルファベットで表記される。各評価は以下のルールで与えられる。
A(10%):die besten
B(25%):die nächsten
C(30%):die nächsten
D(25%):die nächsten
E(10%):die nächsten
F:nicht bestanden
Eignungsprüfung入学適正試験
一般には適正試験という意味で使われているが、大学が実施するEignungsprüungとは、特定の大学や学科が入学志願者に行う選考試験のこと。
ドイツの大学では原則として入学試験は行われないが(ドイツ語を母国語としない志願者にはドイツ語の試験は実施される)、音楽・美術・体育といった学科に入るには実技や 作品制作といった試験に合格しなければならないことが多い。
Einstufungstest/
Einstufungsprüfung
クラス分け試験/受入れ試験
多くの場合ドイツ語コースの受講生をレベル別に振り分ける際に行われる試験。DSH準備コースなどの場合は事実上の受入れ試験となり、合格者と不合格者に分けられる。
ERASMUSエラスムス・プログラム
ヨーロッパの大学間の柔軟な交流を目差した単位互換/奨学金制度。ドイツの大学はどこもこのプログラムで数百の他大学と協定を結んでおり、これらの協定先大学で奨学金の支給を受けながら原則として1年間の留学ができる。ERASMUS圏外(欧州外)の学生は原則としてこのプログラムは利用できない。
ErststudiumBachelor、Master、或いは旧来のコースであるDiplomやMagisterなどに関わらず、大学入学資格を得て初めて専攻する学業課程のこと。
同じ専攻でBachelor-Masterと続ける場合はどちらもErststudiumだが、ある専攻でBachelorを修了し、専攻を替えてまたBachelorを始める場合や、別の専攻でMasterに進む場合などはZweitstudiumとなる。
ある課程の途中で(修了前に)他の専攻に変更した場合などは、変更後の課程もErststudiumとなるが、この場合は学費徴収の対象として扱われる場合が多い。
2004年にErststudiumへの学費導入は合法という連邦憲法裁判所の判決を受け、ドイツの大学のErststudiumへの学費導入が加速された。
Exmatrikulation退学、除籍
Immatrikulationの逆。学籍登録した学生が、他の大学に移る時や、学位修得時、あるいは留学期間を終えて帰国する時などは在籍する大学でこの手続きを踏まなければならない。


F


Fachbereich学群/学部
共通する分野の複数の専攻課程/学科(Studiengang)によって構成されている。従来の「学部」を発展的・広義的にとらえた新しい形態として始まったが、「学部」という認識で構わない。伝統的なシステムを取る大学ではFakultätという。
Fachhochschule専門大学
ある分野に限定された学部学科で成り立ち、職業に必要な専門的で高度な訓練や実習に重点が置かれた大学。一般の大学(Universität)よりも短期間で卒業可能。得られる学位はDiplom(FH)。
Fachschaft学部学生会
学部単位で構成された学部を代表する学生組織。特に入学後間もない学生の、学部での勉学についていろいろアドバイスしてもらえる他、学生生活上のあらゆる問題での相談窓口でもある。
Fakultät学部
共通する分野の複数の専攻課程/学科(Studiengang)によって構成されている。
Feststellungsprüfung
-Prüfung zur Feststellung der Eignung ausländischer Studienbewerber für die Aufnahme eines Studiums an Hochschulen in der Bundesrepublik Deutschland-
大学入学資格認定試験
日本で高校を卒業し、4年制大学に合格すれば、それがAbiturに該当するドイツの大学の大学入学資格として認定されるが、これに該当しない場合は、原則としてドイツでStudienkollegという大学入学資格取得学校へ通い、Feststellungsprüfungに合格しなければならない。試験科目はドイツ語の他に、志望学科によって数学や理科・社会などが課せられる。


G


Gasthörer/in聴講生
「聴講生」としての手続きを取ったうえで、大学の授業に参加することができる。聴講生には学生証は発行されず、試験を受けることもできないし、従って成績をもらうこともできず「受講証明書」のみが発行される。


H


Hauptseminar本ゼミ
主専門課程(Hauptstudium)で行われるゼミナール科目。議論・発表・レポート提出等を通じてより専門的な知識を深め、独自の論理を導き出すことが求められられる。基礎専門課程(Grundstudium)で行われるゼミナールはProseminar。
Hochschule大学
狭義ではFachhochschuleやMusikhochschuleなどの単科大学などを指す。広義ではUniversitätを含めて、大学レベルの「高等教育機関」を指す。
Hochschulerschaft学生会
主にオーストリアで使われる言葉。"Studentenschaft"を参照。
Hochschulzugangs-
 berechtigung
大学入学資格
ドイツのAbitur、またはこれと同等と認められる外国の資格。日本の教育制度に当てはめると、高校の卒業証明+大学入学許可通知書がドイツの大学入学資格のために最低限必要となる。詳細はこちら
HRK
Hochschulrektorenkonferenz
ドイツ大学学長会議
連邦の文部省はドイツ全体の大学を管轄しているわけではないので、この機関はドイツ全体の大学を(ゆるやかに)まとめ、高等教育機関の政策や世論を代弁する機関であり、高等教育機関の意見形成のための議論の場でもある。


I


Immatrikulation学籍登録
Zulassung(入学許可)をもらった者がドイツ語試験など所定の条件を満たしたうえで、大学の正規の学生となるために行う手続き。所定の期間内に行わなければならない。これにより学生証が交付され、学生としての権利が与えられ、義務を負うことになる。


K


Klausur筆記試験
Kolloquiumコロキウム
「ともに語り合う場」という語源のKolloqiumは、大学においては主に卒業試験期間に行われる公開討論会の意味で用いられる。いわゆる「卒業のための単位(Schein)」には算入されない。
Kommilitone/in学友
大学の友人のことをこう呼ぶが、最近は使われなくなってきている。


L


Lehrveranstaltung授業
様々な形態の授業(講義科目、ゼミナール、ユーブング等)の総称。
Leistungsnachweis成績証明書
授業において所定の課題(レポート、発表、筆記試験等)をこなしてもらえる教科修得証明書。一般的にScheinと呼ばれることが多い。


M


Magister(M.A.)/
Magistra Artium
人文科学系と社会科学系の一部の学科で最初に取得する学位の名称。Magister取得試験に合格して取得できる。試験は主専攻1つ+副専攻2つ、或いは主専攻2つについて行われる。学位取得までには4年半〜6年、あるいはそれ以上かかる場合も多い。
なお、Magister課程は、Diplom、Staatsexamen等のドイツの大学の他の伝統的な学位も含め、大学改革により2010年までに全てヨーロッパ統一規格のBachelor/Masterコースに変換されるため、段階的に廃止される予定。このため、1セメスター生からの新規募集は行っていない。
Master
修士/修士課程
Bachelor(学士課程)とPromotion(博士課程)の中間に置かれている学位/学位取得課程。取得までの最低年数は大学や学部によって異なるが1年〜2年。Bachelorを取得していることがこの課程を受ける前提条件となる。Masterの学位は従来のドイツの大学で与えられていたDiplomやMagisterといった学位に相当する。また、米国や日本の大学院の博士前期課程(修士)に相当する。
人文科学系のMaster of Arts(M.A.)と自然・社会科学系のMaster of Science(M.Sc.)に分かれる。
Modul/Module
モジュール
従来の基礎課程(Grundstudium)と専門課程(Hauptstudium)の組み合わせに代わり、Bachelor(学士課程)/Master(修士課程)への移行に伴ない導入された、それぞれの専攻課程のカリキュラムを構成する基本単位で、1モジュールはある特定のテーマを扱った専門分野の講義・ゼミナール・ユーブング等の一連の科目によって構成されている。
互いに関連し合ういくつかの分野(モジュール)から構成された課程をモジュール化された専攻課程(modualisierter Studiengang)と呼び、これらに要する単位(ECTS)を全て取得することでその課程を修了し、学位を取得することができる。


N


Note成績/評価
ゼミナール等、Schein(修得証明書)が発行される授業ではその修得結果に応じて1〜5までの成績(Note)が与えられる。評価基準はそれぞれ
"1"(sehr gut)、"2"(gut)、"3"(befriedigend)、
"4"(ausreichend)、"5"(nicht ausreichend)で、
"4"までが合格点。しばしば、それぞれの評点に+や-記号が付記されることもある。

大学改革によるECTSの導入に伴ない、これに加えてECTS-Noteが付与される場合がある。詳細はECTS-Noteを参照。

Numerus Clausus(N.C.)入学定員制限
ドイツの教育制度ではAbitur取得者は原則として誰でも好きな大学の志望学科に入れるが、定員オーバーとなった場合はAbiturの成績等で事実上の選考が行われる。詳細はこちら
(Die) NC-Grenze 入学定員制限学科受け入れ最低ライン
当該学期のNC-Fachへの志願者のうち、受け入れを許可された志願者の成績の下限。
例えば15名の外国人受け入れ枠のある医学部に50名が志願し、上位15名の志願者の成績が1,2〜1,6だったとすると、1,6がNC-Grenzeということになる。
過去のNC-Grenzeを参照することで、どのぐらいの成績があれば次学期に受け入れ可能となるかの目安となる。


O


Orientierungs-
 veranstaltung
オリエンテーション
「外国人の新入生ガイダンス」を指すことも多い。学期の始めに大学生活を始める上で必要なこと、大切なことについての話があったり、キャンパスツアーや交流会などが行われることもある。オリエンテーションの日程は学内の掲示のみで特に連絡がないことが殆どなので、注意しておこう。
ÖSD
 - Österreichische Sprachdiplom Deutsch -
オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験
ドイツ語が必要とされる日常生活、就職、高等教育機関への入学など、ドイツ語能力が問われる場面で国際的に通用するドイツ語能力を証明するもの。日本でも受験可能。
「中級」はZMPと同レベルで、このレベルの合格証はオーストリア国内の大学、およびドイツ連邦共和国のいくつかの大学で、入学に必要な語学能力証明書として認定されている。


P


PNdSドイツ語適性テスト
DSHが施行される以前にドイツの大学で行われていた外国人志願者のためのドイツ語受入れ試験。「DSHの旧ヴァージョン」と解釈して構わない。PNdS保持者はDSHが免除となる。
Praktikum/Praktika(pl)教育実習・インターンシップ
教育実習の意で用いられる他に、大学の教科修得の上で必須の学外の企業/病院/研究機関などで行われる研修(インターンシップ)を指す場合も多い。後者の多くは理科系の学科で実施される。Fachhochschuleの場合はPraktikumが入学の条件になる場合もある。
Programmstudent/in
Programmstudierende
協定に基づいた留学生
大学間協定に基づいた交換留学生、エラスムス・プログラムで学ぶ学生など、大学の公式のプログラムの下で派遣/送り出しされる学生のこと。DSHが免除されたり、学位取得を目的としない短期間の留学が認められる。
Promotionドクター(博士)の学位取得課程
原則としてMasterやDiplom、Magisterの学位取得後に得られる学術上の最高学位であるドクター(博士)取得のための課程。博士論文と口述試問等により審査される。通常で2〜5年を要する。Promotionを行うに当たっては、事前に博士課程指導教授(Doktorvater, Doktormutter)を決めなければならない。
Proseminar前ゼミ
基礎専門課程(Grundstudium)で行われる専攻分野の基礎知識をベースにしたゼミナール科目。教授と共に専攻テーマについて議論・発表・論文作成等を通じて専門知識を深める。Proseminarに対し、主専門課程(Hauptstudium)で行われるゼミナールはHauptseminar呼ぶ。


R


Referat口頭発表
主にゼミナールの授業で行う口頭発表を指す。研究成果をまとめて、20分〜30分で発表することが多く、その後質問やディスカッションの時間を設ける。研究テーマ毎にグループで行う場合もある。
発表のためにあらかじめレジュメ等を用意し、発表ではパワーポイントを使うことも多い。Referatと筆記試験(Klausur)、レポート提出などを総合して成績がつけられる。
Reifezeugnis高校卒業証明
ドイツの大学へ出願する際は大学入学資格の前提となる学校(日本では高等学校)を修了したことを証明しなければならないが、この証明書のことをReifezeugnisと呼んでいる。
Repetitorium補習授業
授業の復習や卒業試験の準備を目的とした講座。学生同士で行われるものから外部から講師を招いて行われるもの、合宿形式で泊まり込みで行われるものなど、多種に渡る。
Rückmelden学籍継続手続き
翌学期も同じ大学に在籍し、学業を続けたい場合に行う手続き。手続き期間は学内の掲示等で明示される。これを怠ると最悪は学籍抹消(Exmatrikulation)となるので注意しよう。


S


Schein修得証明書
ある授業を履修し、所定の課題(レポート、発表、筆記試験等)をこなしてもらえる教科修得証明書。所定のScheinを揃えると課程修了の試験を受ける資格が得られる。ScheinはScheinでも"Teilnahmeschein"は、ただの出席証明書なのでドイツでは使い道は少ないが、日本の大学で単位認定申請の際に必要という場合はもらっておこう。
Sekundarschulabschluss高等学校卒業
ドイツの大学へ出願する際に必要な大学入学資格の前提となる学校(日本では高等学校)の修了を意味する。これを証明するSekundarschulabschlusszeugnisと前出のReifezeugnisは、同義と捉えてよい。
Semesterbeitrag学期共済費
無料である授業料以外の部分で、大学のいろいろなサービスの維持、管理に当てられるほか、域内交通無料パス料金も含まれることが多い。学生は必ずこれを支払う。料金は一学期(半年)で150ユーロ前後。Sozialbeitragと呼ぶ場合もある。
Seminarゼミナール
小人数で専門分野の問題を考察、研究して行く授業形態。教授と共に専攻テーマについて議論・発表・論文作成等を通じて専門知識を深める。前ゼミ(Proseminar)と本ゼミ(Hauptseminar)、修士・博士論文執筆者など、教授の許可を得たものが参加する上ゼミ(Oberseminar)がある。
SOKRATESソクラテスプログラム
ヨーロッパ諸国の間で行われている学術研究、職業実習などの幅広い分野でのボーダーレスで壮大な交流、交換プロジェクトの総称。このソクラテス・プログラムのうち、大学など高等教育機関の分野の交流・交換を促進するのが「エラスムス・プログラム」。
Sozialbeitrag維持管理費
Semesterbeitragのうち、大学の維持管理費として支払う費用。通常はこれを含めたSemesterbeitragとして一学期単位で支払う。Semesterbeitragのことをこう呼ぶこともある。
Staatsexamen国家試験/国家試験コース
大学の特定の課程で学位を取得するために必須となる国家試験、或いは国家試験で修了となる大学の課程やそこで取得する学位のことをStaatsexamenと呼ぶ。
教員、検事・弁護士、医師、薬剤師などを目差す特定の専攻課程では国家試験の合格をもって学位が認定される。国家試験を受けるまでに最低4年の修学を要する。
Staatsexamen課程も、Diplom、Magister等のドイツの大学の他の伝統的な学位と同様、大学改革によりヨーロッパ統一規格のBachelor/Masterコースに徐々に変換されつつあるが、大学独自の基準や判断で合格者を出せる他の課程と異なり、国や州が定める国家試験が卒業要件となるため動きが鈍く、大学によっては2010年以降も従来のままの形で当面残る課程もありそう。
Studentenschaft学生会
大学の学生上部組織。役員は学生選挙で選出され、大学行政の決定事項にも関与する。様々な分野の担当に分かれており、学生の勉学・生活を支援する。
Studentenwerk施設管理・生活局
主に学生寮と学生食堂を管轄する部署。その他、学生の経済的な問題や社会上の諸問題についても担当しており、学生がより良い学生生活を送れるよう支援する役割りを果たしている。
Studienabschluss学位取得
ドイツの大学で取得できる学位はMagister Artium、Diplom、国家試験合格、Doktor、近年増えてきているBachelor/BakkalaureusやMasterがある。
Studienberatung学業相談窓口
Beratungという名の付くところは「相談窓口」として、学生生活上のいろいろな場面で利用できるようになっている。Studienberatungでは主に勉学上の諸問題、相談を請け負っている。授業の履修方法からレポート・論文の書き方まで、勉強のことで困ったことがあったら行ってみるといい。Zentrale Studienberatungというのが総合窓口で、さらにFachstudienberatungといった学科毎に分化された相談窓口がある。大学によってはStudienberatung für ausländische Studentenという留学生向けの窓口がある。
Studiengang専攻課程
専攻課程は自分がどんな学位の取得を目差すかで、主専攻1つか2つ、或いは主専攻と副専攻を組み合わせて決定する。1つの専攻課程は修学・試験規則に従って国家試験や学位取得試験で修了する。Studiengangは出願(Antrag)の際に明記しなければならない。
Studienkolleg大学入学資格認定試験準備学校
ドイツの大学入学資格に満たない者が、その資格の取得試験(Feststellungsprüfung)の準備のために通う学校。大学へ進んだ後の専攻分野に合わせたクラスに分かれ、原則として1年間学んだ後に試験を受ける。
日本の4年制大学に合格しているか在籍していればドイツの大学入学資格として認められるので、Studienkollegに行く必要もFeststellungsprüfungを受ける必要もない。短大の場合は卒業していなければならない。
SWS
 -Semesterwochenstunden-
授業時間
一学期間のうちに行われるある授業の1週間の時間数。例えば毎週月、水、金に1時間ずつ行われる授業なら3 SWS、毎週水曜日の14時〜16時に行われる授業は2 SWSとなる。ここで言う1時間はAkademisches Viertelで実質は45分。受けた授業のSWSのトータルが自分の履修総時間となる。


T


TestDaF2001年からTestDaF-Institutにより認可されたドイツを含む世界各国の試験センターで実施されているドイツ語統一試験。TOEFLのドイツ語版とも言える試験で、ドイツの全ての大学が入学許可に必要なドイツ語能力の基準判定に採用している。
試験は購読、聞き取り、書き取り、口述の4つの分野から構成されており、それぞれにTDN(TestDaF-Niveaustufe)3〜5までの評価が与えられる。4つ全ての分野でTDN4以上を取得すると原則として全ての大学の全ての学科でDSHが免除される。
「TestDaFの詳細と出願について」および「DSHの免除」も参照のこと。
Trimester3学期制
ドイツの大学は全て2学期制(Semester)。
Tutorium補習授業
先輩学生がチューターとなり、ある特定の授業(講義科目、ゼミナール等)の予習・復習を行う時間。質問など自由にできる。授業でわからなかったことを理解したり、準備をする上で役に立つ。同じような形態の授業にÜbungがあるが、こちらは教員や助手など、教育に従事するスタッフがチューターを務める。


U


Übungユーブング
大学教授や講師、助手などの指導のもとに行われる講義科目やゼミナールの内容の理解を深めるための補習授業。最大30人程度の小人数で行われることが多い。
uni-assist
-Arbeits- und Servicestelle
für internationale Studienbewerbungen-
外国人志願者書類処理センター
2003年11月に設立された、外国からの出願書類をとりまとめて書類審査を行うサービス機関で、2004年5月よりサービスを開始した。現在(07年9月)ドイツ全国の大学のうち、90以上の大学がこのuni-assistに加盟しており、加盟大学は随時増えている。詳細は「uni-assist加盟大学への出願」の項、あるいはuni-assistのHPを参照のこと。


V


Vordiplomディプロム中間試験
"Diplom-Vorprüfung"を参照。
Vorlesung講義科目
全修学期間を通して履修できる。意見交換等は原則としてなく、教授が一方的に講義を行う。学生は自ら予習し、Tutoriamなどで講義内容の理解を深める。一般にScheinは出ない。
Vorlesungsverzeichnis講義概要
大学で行われる全ての授業目録。教授リストや施設リストも載っている。学期毎に発行され、大学の書店で買えるほか、インターネットでも閲覧できる。新学期用のものは学期開始の直前にならないと出ないことが多い。
近頃は本としては発行せず、インターネットでのみで公開している大学も多い。各学科単位では授業の詳しいコメント入りのkommentiertes Vorlesungsverzeichnis(KVV)があり、詳しい授業内容はこれを参照する。


W


WG
 -Wohngemeinschaft(en)-
共有住居
数名が共同で住居を借り切り、共同生活をするというのが元来の形だが、現在は数名がそれぞれ個室を持ち、台所や浴室を共同利用する形態を広くWGと呼んでいる。ドイツでは経済的でプライバシーも守られた上で共有者との交流が持てるWGを利用する学生が多く、学生寮や民間アパートで探すことができる。


Z


ZAB
-Zentralstelle für
ausländisches
Bildungswesen-
国外教育事情認定センター
ドイツ以外の国の教育システムについて調査し、国外で「大学」と名の付く教育機関や「高校卒業」等が、ドイツの教育システムに照らし合わせて認定できるかどうかを審査し、ドイツの大学への出願資格認定に指針を与える。出願者から出される証明書、認定書の類の有効性を個別に審査する場合もある。
いずれにしても、ZABが出す指針や判断に拘束力はなく、ひとつの判断基準として示されるだけで、それに従うかどうかは各大学の判断に委ねられている。所在地はボン。
Zulassungbeschränkter
Studiengang
入学許可制限学科
Numerus Claususとなっている学科のこと。この学科への志願者は成績等による事実上の「選考」が行われる。Numerus Claususについてはこちらを参照。
Zulassungfreier
Studiengang
入学許可制限外学科
Numerus Claususではない学科で、志願要件を満たしていれば原則として入学許可が出る。Numerus Claususについてはこちらを参照。
Zulassungsbescheid入学許可通知
出願内容が受入れ条件を満たしている場合にこの通知が送られる。ただし入学許可通知をもらったからと言っても正式な学籍登録(Immatrikulation)のための条件(DSHの合格等)が記されている場合も多い。詳しくはこちら
ZVS
-Zentralstelle für die Vergabe von Studienplätzen-
入学者配分センター
入学定員制限(Numerus Clausus)がかかっている学科への出願は各々の大学ではなく、ドルトムントのZVSに行う。ZVSが志願内容を審査し、全国の大学に志願者を振り分けたり、入学を不許可にしたりする。但し、外国人志願者は通常の学科同様に各大学へ志願する。
Zweitstudium 大学で過去にある専攻課程を修了して新たに別の専攻を始める場合、また、Bachelorで修めた専攻と別の専攻でMasterに進むような場合はZweitstudiumとなる。現在学費がかからない州でもZweitstudiumでは学費がかかる場合が多い。
ある課程の途中で(修了前に)他の専攻に変更した場合などは、変更後の課程はZweitstudiumではなくErststudiumとなるが、この場合は学費徴収の対象として扱われる場合が多い。
Zwischenprüfung中間試験
Magisterをめざす場合、Grundstudium修了の際に受験する。合格しないとHauptstudiumに進めない。