Introduction to

English and American Literature

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Last modified on October 24, 2005

 

Bulletin BoardA Good Man is Hard to FindThe Assistant


英語圏の文学・文化[英米文学]概論(島田)受講者へ(April 3, 2003)

    このホームページを使って連絡事項や課題などを上記のBulletin Boardに掲示していきたいと思います。まだ昨年度のままのページもありますが、徐々に更新していきますので、時々見るようにしてください。授業や課題、試験に役立つ情報も載っていますので、このページから色々なページに行ってみてください。(内緒ですが、なんと過去問の載っているページがときどきアクセス可能になるといううわさがあります!
    この授業は、毎週テキストの指示された箇所やハンドアウト(プリント)をあらかじめ読み準備して授業に臨むことが前提条件となっています。やむを得ない事情で前週欠席したときは、このホームページでどのような準備をして翌週の授業に臨んだらよいか必ずチェックして下さい。
    私の講義は説明が下手で分かり難いと評判が悪いようなので、予習して授業に臨まないとますます分かり難くなることが予想されます(予習をしていなかったら、よく理解できない講義を聴いて退屈するだけですから、むしろ欠席した方が時間を有効に使えるはず)。予習して授業に出ても私の講義が理解できなかったなら、どうぞ遠慮なく講義中に手を上げて私の話を遮り質問して下さい。あなたが分からなかったことは、おそらく他の大勢の人も分からなかったはずです。質問することにより、あなたは人助けをしているわけです。従って、私は授業終了後教壇に質問に来る学生は嫌いです。授業中質問すると他の人に迷惑をかけると思って終了後に質問に来るのだと思いますが、私には、そのような学生は自分さえ分かれば、他の人は構わないと考えているように思えてしまうのです。授業間の休憩時間は短く、教師は次の授業の準備もしなくてはなりません。授業中質問するのは不適切と思えるような質問(他の人の役に立たない質問)がありましたら、私の研究室へ質問に来て下さい。(セクハラを警戒する方は?)Eメールを利用してもらっても構いません。(セクハラ・メールが恐い方は諦めるしかない?(-_-;)と言うのも酷でしょうから、そのような人に限って授業後教壇に質問に来ても構いません。幸い、2005年度は授業後昼休みになりますので・・・)
    ちなみに、この授業ではセクハラ発言を私が多発するので心配だと忠告してくれる男子学生が今までかなりいました。私の眼が妖しく輝いたら、その前兆です。以前よりずいぶん気を遣っているつもりなのですが、もし前兆が現れましたら、耳を塞いで下さい。<(_ _)>私は、文学を語るにはセクハラととられるような説明は不可欠と信じている確信犯なのです。<---と宣言していたのですが、2005年度春学期の授業評価アンケートで、セクハラを宣言していれば許されると勘違いしているようだが、下ネタ発言、イヤらしい笑い、目つき等があると、ヤル気をなくしてしまう、と書かれてしまいました。確かにその通りと思います。「泥棒します」と言って泥棒すれば、犯罪でなくなるなどと言うことはありませんから。反省しております・・・ただ(あくまで言い訳かも知れませんが)根がイヤらしい人間のため、実際に「イヤらしいこと」を妄想したりするわけで、それにもかかわらず無理して真面目な顔を教室で維持し続けるのは気がひけてしまうのです。「イヤらしいこと」のおかげでヒトは生まれてきているわけで、「イヤらしいこと」を「イヤらしいこと」と感じないように早くヒトが進化してくれればいいのですが・・・(論理のすり替えがあるかな?)


英語圏の文学・文化[英米文学]概論

講義の目標

アメリカ文学の概略を知り、「主要な」作家、詩人たちの作品にできるだけ直接触れる(小説、短編小説、詩などの抜粋を実際に読んでもらう)ことで学生諸君にアメリカ文学の魅力を発見してもらい、文学を通じてアメリカの文化を考える。

講義概要

米文学史の概略をなぞるが、19世紀のホーソンやメルヴィルの時代の小説と詩、米小説のリアリズムからモダニズムへの発展、60年代以降顕著になってきたマルチカルチャリズム(文化多元主義)に焦点をあて、プリントなどで作品の一部を読み、鑑賞してもらう。但し、通常とは逆に現在から過去に向かって、講義を進める予定。

テキスト

板橋好枝・高田賢一編著『はじめて学ぶアメリカ文学史』(ミネルヴァ書房, 1989)

参考文献

福田陸太郎・岩本巌・酒本雅之編『アメリカ文学研究必携』<増補版>(中京出版, 1985

評価方法

  2回の中間試験(各50点、計100点)と定期試験(100点)100%、不定期に課す4回の課題(各5点、計20点)10%の予定。
  わざと分かり難く書きましたが、3回のテストの合計が200点で、120点以上が合格、4回の課題提出点20点は「下駄」としてテストの得点に加算されるということです。4回とも課題を提出していれば、仮にテストの合計得点が100点でも、100+20=120となり合格です。

学生への要望

  文学をやりたくなかったので、文学部ではなく外国語学部に入学した、という方が皆さんの中には大勢いると思います。それなのになぜ文学・文化概論などという科目があり、しかもそれがなぜ英語学科では必修なのか…「なんでだろう♪♪♪」と不満に思っている人もその中にはいることでしょう。ある国や言語圏の文化を知るには、その文学を学ぶことがもっとも手っ取り早く、しかもより直接的に学べる方法なのです。短期間であれ海外旅行をすれば、訪問先での見聞、経験により、そこの文化を少し知ることができたと感じるであろうことは皆さんも容易に想像できると思います。外国の小説などを読むことは、それと似た経験をすることと思いませんか?しかも、旅行者に現地の人がすぐ本心、本音を明かすことはまれでしょう。しかし、小説や詩では、いわば現地の人が自分の心の奥底を覗いてくれと、皆さんを待っていてくれるのです。これを利用しない手はありません、と私は思います。実際、毎年かなりの受講者から、文学は嫌いだと思っていたけれど、この授業を受けてアメリカ文学や文化に対して興味が湧いた、という感想を(お世辞とは思いますが)いただいています。騙されたと思って、真剣にこの授業に取り組んでもらいたい、そして再挑戦することなく1回で単位をとってもらいたい、というのが、皆さんへの私の要望です。
  英語学科の文学嫌いの方々には、よいニュースがあります。この授業の単位さえ取れば、もう一切文学に関連する授業を履修しなくても卒業できるのです!もちろん、「よいニュース」の裏には悪いニュースがあります。この授業の単位をとらないと、どんなによい成績や多くの単位を取っても卒業できません。さらに、この授業はちゃんと勉強しないと(少なくも試験勉強はしっかりしないと)、単位がもらえません!(私はアメリカに留学した経験から、大学の授業の単位というものは、単に授業に出席したり、試験やレポートにでまかせの名文・長文を書けばもらえるものではなく、苦労して新しい知識、技能を修得したことが証明されなければ、もらえないものと信じています。)やるしかないなら、楽しくやりましょう。大変でしょうが、毎週の予習をこなして授業に臨みさえすれば、意外と楽しめると思いますよ…


講義予定(変更の可能性あり。昨年は前半に時間をとられて、後半が圧縮されました。)

Week 1

アメリカ文学・文化概説(授業のやり方、注意事項などの説明を含む):必ず出席すること。
「新世界」("A Whole New World")、移民の国、理想(the garden of Eden, American Adam)と現実(the Fall of Man)、南部と北部、二つの呪い(土地所有、奴隷制度)、American Dream (自由と平等)、WASPの価値観、人種のるつぼ、Multiculturalismの背景(3大要因)、「なぜイラク戦争は起こったか?」

Week 2

Multiculturalism(1): 概説。Multiculturalismの背景<以下、[   ]内は授業で読む予定の作品名>
Multiculturalism導入の3大要因の3番目、新しい批評理論の影響による真理の相対化(gender/race/class = constraint = fiction = culture = ideology)、PC、揺らぐcanonなど、二重のconstraintを感じるAfrican American Writers

Week 3

Multiculturalism(2): African American WritersJewish Writers [Bernard Malamud, "The First Seven Years"]
黒人作家(Toni Morrison, Alice Walker, Ralph Ellison, James Baldwin)、ユダヤ系作家(Saul Bellow, Bernard Malamud, Philip RothとNorman Mailer, J. D. Salinger)、The Catcher in the Ryeの引用文解説、"The First Seven Years"を読む(1)

Week 4

Multiculturalism(3): Jewish Writers ["The First Seven Years"]
"The First Seven Years"を読む(2)、テーマ(character, action, meaning)、有名作家・劇作家・詩人はユダヤ系かゲイ?(Edward Albee, Neil Simon, Allen Ginsberg, Gary Snyder, Tennessee Williams, Arthur Miller)

Week 5

[中間試験1]
Modernism
(1): PostmodernismModernismの作家たち:
PostmodernismとModernism、ちょっと「不真面目な」ポスト・モダニズムの作家たち(John Barth, Kurt Vonnegut, Thomas Pynchon)と「真面目な」モダニズムの作家たち(先駆けSherwood Anderson, 一見マッチョなErnest Hemingway, 1920年代のキムタク?F. Scott Fitzgerald, くやしさ・劣等感を文学にした天才 William Faulkner)

Week 6 (2005年10月24日更新)

Modernism (2): William FaulknerYoknapatawpha County [William Faulkner, The Sound and the Fury]
Faulknerの世界、The Sound and the Furyを読む

Week 7

Modernism (3): William FaulknerYoknapatawpha County [William Faulkner, The Sound and the Fury]
The Sound and the Furyを読む、モダニズムの詩人たち(国外脱出派、Ezra Pound, T. S. Eliotと土着派、William Carlos Williams)とアイルランドの血を引く劇作家(Eugene O'Neill)

Week 8

[中間試験2]
Realism
(1): RealismとNaturalism、第1世代のリアリズム作家たち(Mark Twain, William Dean Howells, Henry James)と自然主義文学の影響を受けた第2世代のリアリズム作家たち(Stephen Crane, Frank Norris, Theodore Dreiser)

Week 9

Realism(2):Mark Twainと"gender/race/class" [Mark Twain, Adventures of Huckleberry Finn]
Adventures of Huckleberry Finnの第11章につい出てしまった?Mark Twainのgender観

Week 10

American Renaissance ロマン派によるアメリカ文学の開花(1) ConcordとTranscendentalists
不思議なドンRalph Waldo Emerson, 元祖、元祖のHenry David Thoreau, 宇宙人Edgar Alan Poe, 男性的すぎてちょっとひいてしまう? Walt Whitman, まいってしまうクールなダッシュの女流詩人 Emily Dickinson [ハンドアウトによるEmily Dickinson詩を数編]

Week 11

American Renaissance ロマン派によるアメリカ文学の開花(2) : 「ロマンス」の二人の巨人(くらーい理想家Nathaniel Hawthorneと1世紀早く真理の相対化を先取りした元船乗りHerman Melville)

Week 12

創世期のアメリカ文学:模索
罪作りな自伝?を書いたBenjamin Franklin, アメリカ文学最初の作家?Charles Brockden Brown, 眠っていたかったWashington Irving, エコロジスト?James Fenimore Cooper




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