To the Shortcut Menu

To The Assistant Page島田ゼミ紹介To The Japanese Menu

Back to Registration Home



演習題目:アメリカ小説                      		部門:米文学
氏名  :島田啓一                        		所属:交流文化学科
使用テキスト:未定(アメリカの長編小説を読む予定)

Imagine that you enter a parlor. You come late. When you arrive, others have long preceded you, and they are engaged in a heated discussion, a discussion too heated for them to pause and tell you exactly what it is about. In fact, the discussion had already begun long before any of them got there, so that no one present is qualified to retrace for you all the steps that had gone before. You listen for a while, until you decide that you have caught the tenor of the argument; then you put in your oar. Someone answers; you answer him; another comes to your defense; another aligns himself against you, to either the embarrassment or gratification of your opponent, depending upon the quality of your ally's assistance. However, the discussion is interminable. The hour grows late, you must depart. And you do depart, with the discussion still vigorously in progress.  (Kenneth Burke, Philosophy of Literary Form)

 

上記の引用は島田ゼミ・ホームページ (http://www2.dokkyo.ac.jp/~esemi006/)に掲載しているが、Kenneth Burkeが文化や真理とはどのようなものかを比喩的に述べたものであり、ここでの parlor は人生の比喩でもある。そこでは様々な話題、難問が討論され続けている。その討論は諸君が生まれるよりもずっと以前から続いており、諸君の死後も人類が存続するかぎり続く。討論が白熱することはあってもその結論は決してでない。最も説得力を持つ議論を展開した者がその parlorの支配的な思想を形づくることはあるかも知れないが、やがてそれよりも説得力を持つ議論を展開する者が必ず現れてくる。そこには討論を終わらす絶対的な真理は存在せず、あくまで真理は相対的なものにすぎない。つまり、parlorは一つの文化圏で、そこでの議論の総体がその「文化」である、とBurkeは考えたのである。

 当ゼミでは、主として20世紀のアメリカ小説を原書で読み、原書に親しめる英語力を身につけてもらうことを第一の目的とする。第二の目的は作品について討論し作品理解を深めてもらうことにより、ゼミをmini-parlorとして、より大きなparlorで進行中のCultural Conversationとも呼ばれている上記の討論を理解し、諸君が社会に出たときにその討論に能動的に参加できる力、説得力を持って自分の考えを述べる力を養ってもらうことである。また付随的に、コンピュータ社会に適応できる英語力とe-mailやインターネットを有効に活用できるパソコンの基礎的能力をゼミ活動やゼミ論のホームページ化などを通じて養うことを目標としたい。

 ここ数年、アメリカのユダヤ系作家、Bernard Malamud (1914-1986)の長編小説をA New Life (1961), The Assistant (1957), The Natural (1952), The Fixer (1966), The Assistant (1957) , God's Grace (1982), The Assistant (1957)の順に読んできた。来年度は、Malamudだけではなく、他の作家の作品も候補にあげてもらい、新ゼミ員の意見とテキストの入手し易さなどを考慮して、テキストを決めたい。訳本に頼らず、原書でアメリカ小説を読むことにより、自分の英語力を高めようと生真面目に努力する学生の登録を希望する。ゼミの授業は、5名前後の班に分かれて、各班が担当範囲の作品解釈上興味を持った部分や分かり難い部分などに関して問題点をまとめた質問表を前もってメーリングリストで連絡して、それにもとづいて毎週各自が家で予習してきた範囲を、担当の班が司会となり、討論する。そして、最後に、担当の班が、担当範囲の要点をまとめて発表する形式をとる予定。

 評価は春・秋学期共、質問作成貢献度、課題提出状況、討論への参加度(25%)、その他のゼミ活動への貢献度(25%)、それに春学期は定期試験(50%)、秋学期は学期末に提出してもらうHTMLでのゼミ論(50%)等を加えて決定する。テキストを毎回しっかり予習して授業に出席する学生には「楽なゼミ」となるであろうが、予習をしないで、欠席も多い学生にとっては、単位をとるのは「楽ではないゼミ」を目指したい。合宿(または学内での勉強会)は全員参加が原則で、春・夏の年2回行う予定。

 ゼミ募集に関しての詳細は島田ゼミのホームページ内に”On the Seminar ”On the Seminar Registration”ページを設けるので説明会までに見ておくことを希望する(http://www2.dokkyo.ac.jp/~esemi006/regist1.htm)。


Back to Registration Home


This site is still under construction , please come back to try again later.

The Assistant Page

Dokkyo Home