(春)

    英 語 学 入 門  〔木曜日・4時限〕

担当者

鈴 木 英 一  

講義目的、講義概要

授業計画

講義目的

英語学とは英語を対象として科学的に研究する学問領域である.英語を含め人間言語にはさまざまな側面があるので,英語学にはそういった側面を研究する分野がある.この講義では,英語の音・語・文・意味・用法に関する特徴がどのように研究されるかを概観することを目的とする.

講義概要

英語学という学問領域を理解するために,まず,英語という言語を概観する.人間が言語音としてどのような音を用いるか,英語においてどのような音がどのように用いられているかを説明するのが音声学と音韻論である.文を構成する最小単位である語がどのような内部構造をもつかということは,形態論によって研究される.統語論は,語によって構成される文がどのような語の配列と構造をもつかを研究する.意味論は,文がどのような意味内容を表すかを扱う.文の意味内容を理解するためには,語の意味や語の結合の意味計算,語の修飾関係などを知る必要がある.文の意味解釈に文を使用する文脈・脈絡がどのような影響を及ぼすかを説明するのは語用論である.最後に,現代英語の特徴をみる上で有益な英語の歴史をたどることにする.

 

1. 英語学とは何か:人間言語,英語という言語,英語の研究

2. 音声学:調音音声学,音響音声学,子音,母音,渡り音

3. 音韻論:母音・子音体系,子音連鎖,強勢型,リズムと音調

4. 形態論:語の基本的な構造,形態素の種類と語の構成

5. 形態論:派生接辞と屈折接辞,派生と継承特性,複合語

6. 統語論:語順の決定,語順の役割,句構造

7. 統語論:文の特徴,主語の特徴,述語構造,修飾語,受動文・繰り上げ構文・疑問文・感嘆文・分裂文

8. 意味論:語の意味論(成分分析,多義語,同音異義語,語と語の関係),文の合成的意味解釈(意味素性による意味解釈,主題関係による意味解釈),指示表現の解釈

9. 意味論:否定・数量詞と作用域,部分否定と全文否定,否定の作用域,数量詞の作用域,数量詞と否定要素

10. 語用論:対人的機能,脈絡的機能,言内の意味と言外の意味,関連性,直示表現,発話行為

10. 語用論:前提と主張,会話の含意と強調の原則,情報構造

12. 英語史:音韻の歴史,形態・語の歴史,統語構造の歴史

テキスト、参考文献

評価方法

テキスト 鈴木英一英語学への誘い』(刊行予定)

参考書安井稔1987)『英語学概論』(開拓社)

出席状況,授業における平常点,期末試験の成績を総合して評価する.なお,単位の認定には授業回数の2/3以上の出席が必要とされる.