参議院選挙政党CM分析

*これは2001年7月に行われる参議院選挙の各党のCM批評です。 当ゼミでは主に日独のCM比較をしておりその観点から分析を行いました。 よっていずれの政党を支持するものでもありません。





      50音順
政党 CMの一コマ コメント
共産党 ・このCMでは今まで世間が抱いていた共産党のイメージを変えようとする意図がみられる。 例えば党の色というイメージがあった「赤」をメインで使わないようにしているところやユーモア性を 前面に出しているところがそうである。

・党首が中央に立ち、国民が見上げるように周りを囲む構図は政党の本来の在り方と異なっているのではないか。
公明党 ・神崎代表が元検事であるという社会的認知度が低いため、このCMでの「正義の味方」の設定は 意図したほどの効果は得られない。

・時代劇調CMの構図の不正は「賄賂」や「陰謀」だが、リアリティーがない。時代劇調にすることで 問題を単純化し、本来取り上げられるべき問題をごまかしているのではないか。
社民党 CM未公開


・「本当に怖いことは、最初、人気者の顔をしてやってくる」というキャッチコピーは単に小泉氏へのあてこすりではない。

・「護る女」というキャッチフレーズを掲げているが「どう護るか」の提示がない。


自由党 ・旧体制を打破し党の意志を貫くことを表現しようとするつもりが、逆に小沢氏がワンマン型政治家 であることをイメージさせてしまった。このCMは小沢氏の意志のみが反映され、他の意志は取り入れ られない印象を与えているのでマイナス効果ではないか。
自民党 ・BGMは若者の関心をひくが、政治に関心の低い若者層をひき つける肝心の内容、具体的政策がない。

・小泉氏1人が登場する3本のCMは、小泉氏が孤立無援で頼りない印象を与える。 党内に敵が多いのは衆知なので例え政策を出していても説得力がない。

・日本最大の政党の党首であり、首相である小泉氏がキャッチフレーズにもあるように、 国民に助けを求めるという姿には、現在の日本の政治の現状が露見している。
保守党 ・「私にも治せます」という昔のCMのパロディーはある程度の年代の人々にしか通じなく、それ以外の人々には意味がない。

・党首は政治家として機能すべきところでも、女性、妻、母などのイメージを売りものにしている。

・CMは単なる話題性ねらいにとどまっている。
民主党 「京都議定書編」(*画像は「チームで改革 活動中!」編)

・日本各地の風景のみで、人間はいっさい出ない。さわやかな印象。

・世界的なアクチュアルな問題をとりあげ、メッセージははっきりしている。

・ただし風景が観光絵葉書的なので、「なぜ今Yesと言うべきか」という  危機感が伝わらない。



すべてのCMに共通すること;

1.党首は皆タレント化されている。

2.党首のイメージがそのまま政党のイメージへすりかえられている。

3.具体的政策にほとんど言及していない。

4.全体的に色調がやや暗い。

5.深い意味のないダジャレが多い。過剰なインパクトねらいに終わっている。

6.「政治は本来国民が主体的に議論をして、進めるもの」という意識は呼び起こさない。