なぜ不倫小説が多いのか? (下川浩)

モーゼの十戒

主が唯一の神である
偶像を作ってはならない(偶像崇拝の禁止)
神の名を徒らに取り上げてはならない
安息日を守れ
父母を敬え
殺人をしてはいけない(汝、殺すなかれ)
姦淫をしてはいけない (=不倫)
盗んではいけない
偽証してはいけない(嘘を言ってはならない)
隣人の家をむさぼってはいけない

『トリスタンとイゾルデ』または『トリスタン物語』

中世に宮廷詩人たちが広く語り伝えた恋愛物語。騎士トリスタン(Tristan)と、主君マルク王の妃となったイゾルデ(Isolde)

の悲恋を描く。
イゾルデはドイツ語の音訳で、英語では『トリスタン(あるいはトリストラムTristram)とイズールト(Iseult)』、フラン

ス語では『トリスタンとイズー(Iseut または Iseult, Yseut, Yseult)』と表記される。

英米文学

アーサー王物語
  トマス・マロリー(Sir Thomas Malory, 1399年 - 1471年3月14日)『アーサー王の死』

マーガレット・マナーリン・ミッチェル(Margaret Munnerlyn Mitchell、1900年11月8日 - 1949年8月16日)は、アメリカの

小説家。長編小説『風と共に去りぬ』

ジェイムズ・ジョイス
ジェイムズ・オーガスティン・アロイジアス・ジョイス(James Augustine Aloysius Joyce 1882年2月2日- 1941年1月13日)

は、アイルランド出身の小説家、詩人。画期的な小説『ユリシーズ』(1922年)が最もよく知られており、他の主要作品には

短編集『ダブリン市民』(1914年)、『若き芸術家の肖像』(1916年)、『フィネガンズ・ウェイク』(1939年)

ドイツ文学

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749年8月28日 - 1832年3月22日)はドイツの詩

人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家。ドイツを代表する文豪であり、小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィル

ヘルム・マイスターの修行・遍歴時代』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』
『若きウェルテルの悩み』:親友の妻への恋

ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse, 1877年7月2日 - 1962年8月9日)は、20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者である。

風景や蝶々などの水彩画もよくし、南ドイツの風物のなかでの穏やかな人間の生き方を画いた作品群の他に、ヘッセの絵を添

えた詩文集は、今でも人気がある。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品でノーベル文学賞を受賞した。

『知と愛』(Narziss und Goldmund):修道院をとび出したナルシスの(愛の)遍歴,人間的成長を描く。
  
フランス文学

ヴィクトール=マリー・ユゴー(Victor-Marie Hugo、1802年2月26日 - 1885年5月22日)はフランス・ロマン主義の詩人、小

説家。七月王政時代からフランス第二共和政時代の政治家。

『レ・ミゼラブル』
妻アデールが友人サント・ブーヴと恋に落ち、彼と絶つ。一方彼は、女優ジュリエット・ドルエの愛人になる。

スタンダール(Stendhal、1783年1月23日 - 1842年3月23日)は、グルノーブル出身のフランスの小説家。本名はマリ=アン

リ・ベール(Marie Henri Beyle)

『赤と黒』

オノレ・ド・バルザック(Honor? de Balzac, 1799年5月20日 - 1850年8月18日)は、19世紀フランスを代表する小説家。な

おド・バルザックの「ド」は、貴族を気取った自称である。
90篇の長編・短編からなる小説群『人間喜劇』を執筆した。これは19世紀ロシア文学(ドストエフスキー、レフ・トルストイ

)のさきがけとなった写実的小説群である。
『レ・ミゼラブル』で著名なヴィクトル・ユーゴーや、アレキサンドル・デュマの親友でもある。

バルザックの手紙
「羊小屋に一匹も狼を入れないでドラマを面白くするのは至難の業です。」
「結婚は誰もがかかる軽い病気であって,この本(『結婚の生理学』)はそれに関する個別研究だ」(日本バルザック協会編

『バルザック生誕200年記念論文集』(1999年駿河台出版社215,279ページ)

 =>結婚は人類特有の病である。(下川)

ギュスターヴ・フローベール(Gustave Flaubert 、1821年12月12日 - 1880年5月8日
1857年4月、レヴィ出版より『ボヴァリー夫人』が刊行される。すでに裁判によって知られていたことからベストセラーとな

り、フローベールはこれによって一挙にその文名を確立した。批評家には無理解を示す者も少なくかったが、ボードレールか

らは好意的な評を受け取っている。

エミール・フランソワ・ゾラ(?mile Fran?ois Zola, 1840年4月2日 - 1902年9月29日)は、フランスの小説家で、自然主義

文学の定義者であり、代表的存在でもあった。代表作品は全20作から成る≪ルーゴン・マッカール叢書(そうしょ)≫で、著

名作は『ジェルミナール(芽月)』、『居酒屋』、『ナナ』。

ヴァランタン=ルイ=ジョルジュ=ウジェーヌ=マルセル・プルースト(Valentin-Louis-Georges-Eug?ne-Marcel Proust,

1871年7月10日 - 1922年11月18日)は、パリにおいて医学者の息子として生まれる。母はユダヤ人。パリ大学にて法律、哲学

を学んだ後はほとんど職に就かず華やかな社交生活を送り、幾つかの習作を経て30代から死の直前まで大作『失われた時を求

めて』を書き続けた。
同性愛?

レイモン・ラディゲ『肉体の悪魔』

ロシア文学

レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ(?Лев Николаевич Толстой), ラテン文字表記:Lev

Nikolajevich Tolstoj, 1828年9月9日〔ユリウス暦8月28日〕- 1910年11月20日〔ユリウス暦11月7日〕)は、帝政ロシアの小

説家・思想家。ドストエフスキー、イワン・ツルゲーネフと並んで19世紀ロシア文学を代表する巨匠。代表作に『戦争と平和

』『アンナ・カレーニナ』『復活』など。文学のみならず、政治・社会にも大きな影響を与えた。非暴力主義者としても知ら

れる。

アレクサンドル・イサーエヴィチ・ソルジェニーツィン
(ロシア語:Александр Исаевич Солженицынアリクサーンドル・イサーイェヴィチュ・サルジニ

ーツィン;ラテン文字転写の例:Alexandr Isaevich Solzhenitsyn、1918年12月11日 - 2008年8月3日)は、ソビエト連邦の

作家、劇作家、歴史家。1990年代ロシア再生の国外からの提言者である。ソビエト連邦時代の強制収容所・グラグを世界に知

らせた『収容所群島』や『イワン・デニーソヴィチの一日』を発表し、1970年にノーベル文学賞を受賞。1974年にソ連を追放

されるも、1994年に帰国した。
再婚前に子どもを生ませる。

ボリス・パステルナーク(1891-1960) 『ドクトル・ジバゴ』ノーベル賞を辞退

アラビアンナイト
妻の不貞を見て女性不信となったシャフリヤール王が、国の若い女性と一夜を過ごしては殺していたのを止めさせるため、大

臣の娘シャハラザード(シェヘラザード)が自ら王の元に嫁ぐ。そしてシャハラザードは千夜に渡って毎夜王に話をしては気

を紛らわさせ、ついに殺すのを止めさせたという物語。話が佳境に入った所で「続きはまた明日」とシャハラザードが打ち切

る為、王は次の話が聞きたくて別の女性に伽をさせるのを思い留まり、それが千夜続いた。

 <=一夫多妻でも、妻の不貞は許されない。

結婚は人類特有の病である
一夫一妻を守るのは、霊長類の中でも下等な原猿類に属する
キツネザルやメガネザルくらい!

優れた小説:典型の創造・描写:典型的な状況下の典型的な人間(たち)の描写
「芸術品の特徴は、特性、あるいは少なくとも対象の重要な性質をできるだけ鮮明に表現するところにある。そして、そのた

めに芸術家は、特性を隠している諸点を削除し、それを表現している諸点を選択し、変化しているところを訂正し、なくされ

ているものを復活する」。(テーヌ【Hippolyte Adolphe Taine】1828‐93フランスの実証主義哲学者)(北条元一『文学・

芸術論集』151ページ)
 =>リアリズムとロマンティシズムの統一(下川)

源氏物語 紫式部
1000年も読み継がれている世界最大の問題作。

老子
大道廃、有仁義。
智慧出、有大偽。
六親不和、有孝慈。
国家昏乱、有忠臣。

道(タオ):老子哲学
道とは諸物の始原であるとともに、諸物を貫通する理法でもある。
そのような道は、無為自然、柔弱、卑下謙譲、そして因循(いんじゅん:自己の意志をもたず、他物や時勢にしたがい、流れ

にさからわない態度)などの様相をもつもので、このような在り方が物事の真実態なのだから、人はこのような道の本質を会

得し、世の中のさまざまな出来事に対応してゆくべきである。

安藤昌益 (『自然真営道』)
1703〜62 江戸中期の医師・思想家。通称は孫左衛門、確竜堂と号した。老子・孔子の思想の影響。
その思想の特徴は平等主義にあり、すべての人間が「直耕」、つまり、生産活動をする理想的な世界を「自然の世」として、

武士が農民の生産物を年貢として収奪する封建領主制を批判した。人為的な法律や制度で身分の上下をさだめているため、社

会に盗みや反乱がたえないとも説いているが、その思想には家父長制を肯定したための女性差別観や、生産活動に加われない

障害者などへの差別も含まれていた。

恋と愛

恋が続くのは長くてせいぜい1年半!

後に必ずしも愛着が続くとはかぎらない!

Y染色体の劣化

精子にはX染色体とY染色体のとのどちらか一方しか含まれない。
卵には必ずX染色体が含まれる。
X染色体を持つ精子の卵との結びつきで生まれるメス(女性)では起こらない染色体劣化の確率が、Y染色体を持つ精子のX染

色体を持つ卵と結びつきにより生まれる男性(オス)のほうでは高い!

人間の精子の質の悪化!
チンパンジーは、群れの中のオス・メスの結びつきは一定ではない。
そのため、強い精子が卵と結びつく可能性が高い。
人間は、男女の結びつきが結婚という制度によりほぼ一定している。
それゆえ、強い精子が卵と結びつく可能性は低くなっている!

卵子の質は年齢とともに悪化!
不妊治療を受ける夫婦は、最近では6組のうちの1組!
卵子の老化は30代で始まる!

生殖医療の進歩
体外受精などでも、卵子の老化や精子・染色体の劣化により、子どもができないことが多い。
ヴァチカンの影響力の強いイタリアでは生殖医療は御法度!

ニホンザルはメスがリーダー!

人間は核家族/(ケータイ発達で)単家族化!

生命倫理

生命の目的は生命の維持・再生産!
人間も地球生態系の一環!
性をもてあそび、環境を破壊することは、人間(生命)の自己破壊!!!
家父長制は、人類進化の歴史でもごく最近のこと!
サルやゾウなどの哺乳類の動物では、メスの群れで子どもが育てられる。
人類は自然からかけ離れた本能によるのではなく、理性を働かせ、男女差別を無くした生命共同体を再生しなければ、滅亡す

る!

参考文献
ジャン=ルイ・フランドン著、宮原 信訳『性と歴史』(新評論、1987年)
四宮 満『アーサー王の死』(法政大学出版局、1991年)
加島祥造『タオ 老子』(筑摩書房、2000年)
唯物論研究協会編『ジェンダー概念がひらく視界』(青木書店、2006年)
『マイクロソフト・エンカルタ2005』
『世界大百科事典』(日立デジタル平凡社)など
ほかNHK『XとYのミステリー』などのビデオ