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黒田 多美子先生  外国語学部 ドイツ語学科教授 専門分野はドイツ史


ヴァイマル共和国からナチ体制へ

ナチ体制というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。 多分、アウシュビッツなどの絶滅収容所やユダヤ人(ユダヤ人だけではありませんが)の虐殺をあげる人が多いことでしょう。 そうした残虐な行為はナチという特殊な組織と一部の人間によって引き起こされたと思っている人が少なくないと思います。 そして、ナチのような独裁体制の下では、人々は恐怖で何も言えずただただ服従するしかなかった、という印象を持っている人も多いと思います。
でも、ヒトラーは、国民の多数の支持のもとに首相の座に就いたのであって、暴力的に政権を奪取したのではありません。 それでは、何故、民主主義的な憲法の下に出発したヴァイマル共和国の国民が、ナチズムを支持したのでしょうか。 多くの人々は、第一次世界大戦によって失われた(と感じていた)大ドイツ帝国の栄光を取り戻したいという意識のもとに ナチのスローガンに賛同し、「個人ではなく国家を」と主張するナチ体制を支持し、独裁のもとでも「自由だ」と感じていました。そうした「普通の人々」によって、 数多くの虐殺の戦争犯罪がおこなわれたのです。
このゼミでは、そうした人々の生活と行動を、先入観にとらわれることなく自分たちの目で調べ、分析していきたいと思います。 さらに、ドイツの学校では、そのような過去をどのような観点から学習しているかということも視野に入れて検討してみたいと思っています。




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