
「オリンピックはフェアプレーで!スポーツウェアとアジアの女性労働者」
講師: 遠野はるひ(オリンピック・キャンペーン連絡会、横浜アクションリサーチセンター)
2004年7月21日(水)17:00〜19:30頃 4棟301教室
前売200円・当日300円<オリジナル缶バッヂが入場券となります>
主催:長塚ゼミ 協力:OCDU(獨協大学オリンピック・キャンペーン)
OCDU(獨協大学オリンピック・キャンペーン)とは?
この講演会をきっかけに出現した、OCに関心のある教員・卒業生・学生の、ゆるやかなネットワークです。前売券=バッヂの販売や当日の運営などをおこないます。
講師メッセージ
オリンピックはフェアプレーで!
スポーツ産業で働く労働者の人権を尊重しよう
スポーツ用品をつくっている女性たちの現状を知っていますか?
北の国の私たちが身に付けているスポーツウェアやシューズが、南の国の女性たちや子どもたちのひどい労働条件のもとでつくられていることを知っていますか? 欧米の消費者運動や大学のキャンパスでは、ナイキ、アディダス、リーボックなどの大手スポーツ用品メーカーに対して、労働条件の改善を求めるキャンペーンが展開され、大きな成果をあげています。
この運動の一環として、今年の8月にアテネで開催されるオリンピックに向け、Play Fair at the Olympics(通称オリンピック・キャンペーン)が、3月4日から世界各地で展開されています。このキャンペーンは、世界組織である3つの団体−クリーン・クローズ・キャンペーン、オックスファム、国際自由労連(ICFTU)−がリーダーシップをとり、世界各国のパートナーと一緒に、共同行動をしようというものです。
今回は、スポーツ用品の生産現場で働いている女性労働者の労働条件の改善を求めることを目的として、オリンピック組織委員会(IOC)、スポーツ用品メーカー、各国政府をターゲットに、イベント・署名活動・メーカーとの交渉など、様々な行動がはじまっています。
日本でも、女性労働者の権利の向上を求めて、この国際キャンペーンに参加したいと、「オリンピック・キャンペーン連絡会」をたちあげました。
フェアプレーの呼びかけを獨協大学からも広げましょう。皆さまにお会いする日を楽しみにしています。
オリンピック・キャンペーン連絡会、横浜アクションリサーチセンター 遠野はるひ
主催者メッセージ
知財ゼミとオリンピック・キャンペーン
スポーツウェア産業は、製品原価と、ブランドイメージで付加価値をつけた小売価格との差額をできるだけ大きくしようとします(いわゆる高級ブランドは、原価をひどく削れば成り立たないのと対照的)。そのためには、広告費に莫大なお金がかかります。広告費の中には、オリンピックのスポンサーになるための費用や、有名選手との契約にかかる費用が含まれます。そうやって築いたブランドイメージを維持するため、彼ら流の「知財戦略」に基づいて、模倣品や、ブランド名の盗用(異業種における無断使用)を禁圧します。
オリンピック・キャンペーンが明らかにするように、彼らの広告戦略や「知財戦略」にかかるお金は、アジアの女性たちの労働を安く買うことで捻出されたものです。
模倣品等をめぐる紛争の法的解決を学ぶのが知財(知的財産権法)ゼミですが、それだけに留まってはただの実務教育で、大学での勉強とはいえません。大学では、紛争の背景にある経済的・社会的構造までを視野に入れます。遠野さんの実践に感銘を受けた私の思いつきに始まり、OCDU主催かと思ったら、ゼミコンパ中に酔った勢いでゼミ公式行事となったこの講演会ですが、実はゼミにおける勉強のスタイルと深く結びついています。
スポーツを愛する若い皆さんが、この講演会をきっかけにスポーツウェア産業のからくりを見抜き、消費のペースを少し落とすなり、企業に圧力をかけるなりするだけで、アジアの女性やその子供たちは少し幸せになれると思われます。明日につながる自発的な学びの場へ、ぜひおいでください。
獨協大学法学部法律学科 助教授 長塚
真琴