言語文化学科 コミュニケーションと情報 (下川 浩) ゼミナール 人と人とがであったら、伝え合い(コミュニケーション)をしないわけにはいきません。たとえ、伝え合いをしたくないと思っても、その思いがしぐさや態度や表情に表れてしまい、相手にそれがわかったら、伝え合いが成立してしまうのです。 人は必ずしも思ったこと、考えたことをありのままに表現するわけではありません。水が飲みたいとき、「のどがかわいた」と言ったり、おなかがすいたとき、「何かない?」と聞いたり、さまざまな間接的な表現のしかたがあるのです。 人と人との伝え合いのしくみは、決して文法規則を明らかにするだけでは説明されません。相手が同じ言語を話すかどうか、家族・友人・知人であるか、それとも見知らぬ人か、年齢が同じくらいかどうか、相手の人が目上か目下か等々、相手との社会的関係や、学校・役所・家庭などの場面が違えば、コトバ使いが異なってくるのです。このような伝え合いのしくみを探ることが一つの目標です。 もう一つの目標は、伝え合いの中で伝えられる「情報」を、伝え手はどのように伝え、受け手はどのように受けるのかを考えてみることです。できればコンピュータを使いながら、人間と機械が情報を処理するしくみを比較したり、機械翻訳のしくみなどを考えてみたりしたいと思いますが、まずはコンピュータのさまざまな使い方に慣れる必要があるので、ひょっとすると、コンピュータ実習だけになるかもしれません。 前期にはコンピュータに慣れる、後期にはコミュニケーションについて考えるというように、それぞれ完結させて、九月入学の外国人学生にも参加可能にし、「異文化間コミュニケーション」を体験しつつ学ぶ場にもしたいと思います。 知識欲がさかんで、自主的に学びたいという方たちの参加を待っています。 |
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