多文化社会における言語使用と日本語教育
担当教員について
徳島県出身です。大学卒業後、会社員を経て日本語教師になりました。教育現場での課題について解決法を見つけるべく、研究の道に進み、今に至ります。多文化社会において背景の異なる人たちが言語で伝え合う際に、何を感じて、どのように自己を調整するのかについて興味を持っています。現在は、外国人労働者と周囲の日本人を対象にした研究を行っています。
ゼミについて
【学習目標】
このゼミでは、多文化社会での言語使用や言語支援(日本語教育)のあり方について考えます。以下の 4 点を主たる目標とし、演習を進めます。
① 日本語を使う当事者として、社会との関わりから日本語を再考する。 |
② 言語習得や日本語教育学の知識を養うとともに、身近な日本語支援の現場を知る。 |
③ 社会問題として日本語教育を考える。 |
④ 上記を通して自身の研究テーマ及び研究課題を探す。 |
【扱う専門領域】
本演習では日本語教育との関連で主に以下の領域を扱います。
日本語話者(日本語母語話者・非母語話者)の言語運用と意識 ※教員の専門分野
社会言語学、第二言語習得、談話分析
【過去の卒業論文の題目例】
- 日本語学習のきっかけと動機の変容-交換留学生を対象として
- 外国語学習者の発音に対する自己評価
- 第二言語学習における「発話をためらう」という行動に関係する要因は何か
- 外国人児童生徒の指導における限界からみる地域ボランティア教室への期待
- 「ありがとう」に対する応答のバリエーション-教科書会話と大学生の応答を比較して
- 深刻度の異なる助言に関する考察-助言者の配慮と聞き手の印象に着目して
- ユーモア共有のための聞き手による働きかけ-複数名での会話場面に注目して
- 災害時に想定される言語調整の現状
- 首都圏での地方大学生における方言使用と使用意識について
- 地域における外国人住民と方言のつながり