応用言語学・外国語教育

臼井芳子


 このゼミでは、言語使用にまつわる様々な疑問を研究テーマとし、探求していきます。グループで問題提起し、その問題について各自が収集した情報を共有した上で議論をするグループ課題と各自が研究テーマを設定し、関連分野の理論や先行研究を踏まえ、実際に調査・研究を行う個人課題があります。また、応用言語学や研究方法に関する文献講読もしていきます。

 ゼミ生が過去に取り組んだテーマもしくは現在取り組んでいるテーマは、

言語習得と指導・学習法(例:英語学習における洋楽シャドーイングの効果、モジュール学習を利用した日中同形語の習得について、英語教材としてTED Talks を用いるためのスキーマ構築、高等学校におけるフォーカスオンフォームを応用した英語教授法の理論と実践)

言語習得と心理的要因(例:英語習熟度・コミュニケーションへの自信がもたらす言語面・意識面の配慮への影響、不安が CS に与える影響及び CS の言語間の転移)

言語転移(例:第三言語習得における中間言語分析、英語的日本語表現の受容に見る英語から日本語への逆転移の影響について)

言語習得と文化(例:第二言語による言語的感情表出、ハイコンテクスト文化の範囲:英語でもハイコンテクストなのか)

言語使用と社会(例:ヨーロッパにおける複言語主義に対する言語態度、宝塚歌劇団の舞台演劇における役割語、朝鮮学校卒業後のエスニック・アイデンティティの変容)など、があげられます。