アメリカ研究 ―ポップなアメリカの向こうにある「力」のアメリカ―

山本英政 


 テロや紛争、飢餓に難民。離れたところで或いは身近なところで苦しむ人びとは絶えません。世界のあり方の理想は平和な共存です。他者を尊重し互いを認め合うということ。でも、現実は弱肉強食のルールが幅を利かせています。

 欧米、とくに最強の経済と軍隊をもつのがアメリカです。この国の力が世界に多大な影響を及ぼします。一方で、アメリカが生み出すポップカルチャー(マックやディズニー、ハリウッドにポップス)に多くの国々は魅了され、みずからすすんでアメリカのようになろうとします。

 つまりアメリカは「アメリカ」を押し付けつつ、自国に憧れる国々によってさらに輝きを増すという奇妙なことが起こっています。ゼミでは、アメリカの「影響力」をさまざまな事例を取り上げて理解を深めます。