卒業生の皆さん、お久しぶりです。皆さんや皆さんのご家族はご健勝ですか。この度の震災による日本の社会への被害の大きさは、社会で活躍している皆さんの日常生活の中でも様々な形で表れていることと思います。そんな中、皆さんにお願いするのは誠に心苦しいのですが、この度の震災で犬井ゼミの新4年生2名の実家が被災しました。内一名については、自宅も津波にさらわれ、家族全員の安否も確認できない状況にあります。
故郷を離れ、ひとり都会で暮らす学生にとって、実家からの支援はとても大切なものです。しかし、こうした現状では、実家からの支援は困難であり、今後、修学の継続も困難になることが予想されます。これまで三年間、獨協大学で学び、その内1年半の期間を犬井ゼミで過ごした彼らは4年目を迎えた今春、両名とも地元である宮城県内での就職を希望し、就職活動に望んでいます。両名が希望どおり、宮城県内に就職することができれば、被災地域の復興に貢献できる人材として社会で活躍してくれものと思います。
この両名を社会へ巣立たすための支援に対し、卒業生の皆さんのご理解とご協力を心からお願いいたします。
獨協大学 経済学部長
犬井 正
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