東日本大震災による義捐金のお願い 本文へジャンプ

 

卒業生の皆さん、お久しぶりです。皆さんや皆さんのご家族はご健勝ですか。この度の震災による日本の社会への被害の大きさは、社会で活躍している皆さんの日常生活の中でも様々な形で表れていることと思います。そんな中、皆さんにお願いするのは誠に心苦しいのですが、この度の震災で犬井ゼミの新4年生2名の実家が被災しました。内一名については、自宅も津波にさらわれ、家族全員の安否も確認できない状況にあります。

故郷を離れ、ひとり都会で暮らす学生にとって、実家からの支援はとても大切なものです。しかし、こうした現状では、実家からの支援は困難であり、今後、修学の継続も困難になることが予想されます。これまで三年間、獨協大学で学び、その内1年半の期間を犬井ゼミで過ごした彼らは4年目を迎えた今春、両名とも地元である宮城県内での就職を希望し、就職活動に望んでいます。両名が希望どおり、宮城県内に就職することができれば、被災地域の復興に貢献できる人材として社会で活躍してくれものと思います。

 この両名を社会へ巣立たすための支援に対し、卒業生の皆さんのご理解とご協力を心からお願いいたします。

                                        獨協大学 経済学部長
                                               犬井 正

 8月2日現在、OBの皆さまからご協力いただいた義捐金は、678,000円となりました。皆さまから頂いた義捐金は、4月29日・5月11日のゼミ授業時に犬井先生から被災した学生に送られました。また、5月11日以降の分につきましては、8月2日から行われた、岩手県陸前高田町でのボランティア合宿の費用の一部に利用させていただきました。皆さまのご協力の甲斐もあり、両名とも就職活動を無事に終えることができました。被災した両名はもとより、今回の合宿に参加した学生達は、ご協力頂いた皆さまと同様に、社会の一員として被災地域の復興に貢献してくれるものと思います。皆様のご協力と暖かいご支援に対して心より感謝申し上げます。


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