国際政策コース
経済学周辺の社会科学領域の科目を広く学んで、国際社会の抱える問題を国際的な相互依存関係において捉える国際的視野を養います。持続可能な発展のための国際社会システムの構築を探り、国際社会に貢献する人材を育成します。
ゼミ紹介
グローバリゼーションと経済開発|米山昌幸 教授
開発、貿易、環境といったグローバルな問題を経済学的視点で考える。
私たちは国際経済社会のなかで相互に依存しながら生きています。グローバリゼーションの進展によって、先進国に住む私たちは豊かな生活を享受できています。近年、中国をはじめとする東アジア地域では貧困人口は大きく減少していますが、いまなお経済発展のハシゴに足をかけることさえできない国々がたくさん存在しています。また、途上国の経済開発が地球環境に与える影響も深刻です。
私のゼミでは、国際経済社会における貧困削減と持続可能な開発について経済学的視点から考えています。グローバルな問題に取り組むといっても、政府や国際機関の政策を考えるだけでは十分ではありません。ビジネスの仕組みをつくることや、日常生活を見直していくことも必要となってきます。
私のゼミには学生組織でフェアトレードに取り組んだり、NPO団体を通じてフィリピンやマレーシアにスタディーツアーに出かけたりする学生もいます。同じような問題意識をもった意欲的な学生が集まってくれるのを期待しています。
PICK UP カリキュラム
国際公共政策論
解決困難な経済社会問題に対して、より良い状況を生み出すために、各国が協力して行うべき政策・枠組みの形成等について学びます。
国際貿易論
国際貿易や貿易政策の基礎理論、貿易実務について学び、現実の国際貿易のテーマを考察するために必要な思考方法を修得します。
開発経済学
貧困問題、東アジア諸国の開発戦略などを取り上げ、将来企業人として開発途上国/新興国で活躍するために必要な知識や分析視角を学びます。
国際開発論
開発途上国の経済発展に伴う開発課題を分析し、持続可能ですべての人々にその恩恵が行きわたる開発のための戦略・政策を検討します。
開発社会学
歴史的かつ動態的な視点から、グローバル化時代における「開発と文化」「内発的発展論」「豊かさとは何か」という普遍的な命題を考えます。
国際NPO論
国際的なNPOまたはNGOについて全体像を理解し、事例研究を参照しながら、その成果と直面する課題について考察します。