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国際環境経済学科

Economics on Sustainability

国際環境学科

世界とつながる、次世代につなげる。

私たちが暮らす人間社会は、国際経済社会のなかで相互依存関係を深めながら今日まで大いなる発展を遂げてきました。貿易や投資による世界経済への統合が進み、グローバリゼーションが進展してきたことで現代の豊かな生活を享受できています。

一方で、世界中が均質化し競争が激化し、世界のどこかで起こったショックが瞬時に世界中に伝播するといった不安定な経済状況も出現しています。市場メカニズムやグローバリゼーションを否定して豊かな社会を維持することはできませんが、市場メカニズムが解決できない問題や、グローバリゼーションがもたらす弊害を客観的に認識することが肝要です。

グローバル社会において環境破壊、種の絶滅、地球温暖化といった環境問題は地球全体として取り組まなければならない最重要課題であるとともに、身近な地域社会が日常的に抱える問題にもなっています。大量生産、大量消費、大量廃棄の経済から脱却し、いかにして環境と成長を両立させて、持続可能な発展を達成するかは、私たちに突き付けられた最大の課題の一つなのです。

環境問題に関連して、貧困と飢餓の問題、人口と食料の問題、経済格差の問題、資源・エネルギー問題、国際貿易や直接投資の自由化に伴う問題、国際通貨・金融システムの安定性の問題、国家財政の健全性の問題、少子高齢化社会や過疎の問題、非正規雇用や失業の問題、医療と社会保障の問題など、グローバル社会は数多くの問題を抱えています。持続可能な社会を実現するための課題はあまりにも多いといえます。

こうした先送りできない解決すべき課題は、相互に関連する複合的問題群であるというだけでなく、一国または一企業だけでは解決できない問題群でもあります。いまや行政、経済産業界、そして市民一人ひとりが真剣に課題解決に取り組まなければなりません。

国際環境経済学科では、以上の社会的要請に応え、環境に対する責任と正しい認識に基づき、これらの「持続可能性」の問題について「経済学」の視点から解決策を考え、持続可能な社会の実現を目指して地域社会や国際社会に貢献できる実践的な人材を育成します。そのために、英語を中心とした外国語教育、幅広い教養教育に基礎付けられた専門教育、および課題解決のための実践的な教育を行います。