平井教授

氏名 平井岳哉
職名 教授
専門分野 経営史
学位 博士(経営学)
所属学会 経営学会、組織学会、企業家研究フォーラム
E-mail gakuya_hiraiアットdokkyo.ac.jp
(迷惑メール対策のため「@」を「アット」と表記しています)
研究者情報(researchmap) https://researchmap.jp/0119

研究紹介

戦後の日本企業の成功や成長の事例を分析研究しています。その中で、三菱グループなどの企業集団および三菱系企業の動向に関心があります。主たる研究対象の産業は、商社、石油化学、石油などです。

テーマ1:企業集団の研究、特に三菱グループについて

企業集団

概要:以前、三菱系企業に在籍したことがあります。こうしたことから、三菱グループなどの戦後型企業集団に関心があります。戦前の財閥との違いや戦後型企業集団の果たす機能、企業集団が日本経済に与える影響などについて研究しています。

キーワード:戦後型企業集団、財閥、三井・三菱・住友、6大集団

テーマ2:日本およびアジアにおける企業間競争に関する研究

アジアの企業間競争

概要:日本の多くの産業では複数の大企業が存在し、国内・海外の市場で熾烈な競争を行っています。こうした企業間競争の内実を調べることに関心があります。近年は、GAFAに代表されるプラットフォーマー企業や変化が著しいデジタル型産業にも関心があります。

キーワード:企業間競争、総合商社、石油化学、石油、GAFA、プラットフォーム

担当授業科目名

日本経営史、企業論、経営学

その他(活動,受賞,学会役員等)

経営史学会(幹事、評議員、理事)

ゼミ紹介

ゼミ名

戦後の日本企業経営史

ゼミ概要

「企業の成長・成功」または「企業間競争」の事例が書かれた文献をテキストとしています。企業の経営戦略や成長・成熟の歴史に興味のある学生の履修をお願いします。
ゼミ履修の3年間で、日本企業の経営の実態などの網羅的な知識の習得を目的としています。具体的には、第2次大戦後、成功・成長した日本企業の事例を数多く取り上げて、履修者全員でディスカッションを行いながら、理解を深めていくスタイルをとっています。

毎回、事例と理論の2種類の文献を事前に提示して、予習ノートを作成してもらいます。知識として、事例で取り上げた企業の成長プロセスおよび成功要因を把握してほしいと思います。さらに戦略論・組織論・経営史など経営学関連の理論・学説の中から、その事例に適用可能な理論・学説・用語などを提示しますので、それらの体得・蓄積も図ってほしいと思います。

ゼミの進め方

ゼミの授業において、前半は、小生が企業事例および経営理論の説明・講義、さらには参加者を含めた質疑応答を行います。後半は、参加者がまずグループで、その次に全体でというように2段階の集団討議を行い、企業の成長要因や経営理論の応用性の可否などについて話し合いをしています。2021年度は、対面と遠隔の併用方式でした。

卒業論文のテーマ例

基本的に取り上げるテーマは学生の自由です。

ゼミ生の就職先など

毎年、ゼミ内で上級生による就活報告会を実施しています。

授業紹介

授業名:日本経営史

授業概要

過去に、創業、成長、失敗や倒産など激動期を経験した企業を事例に、企業の主体的行動の内容とその背景にある論理や原因について考察するとともに、主としてトップマネジメント層に限定されますが、先人達のとった選択の是非について議論をします。本授業を通じて、時代の変遷に左右されない普遍的な経営システム、あるいは逆に、時代によって変化している経営システムについて、ともに考えていきたいと思います。
春期は、江戸期から明治・大正、そして第2次大戦前までの日本企業の発展要因を学ぶものです。秋期は、第2次大戦後から現代までを範囲とします。主要な産業を事例に取り上げて、各産業別の成長過程とその要因を説明していきたいと思います。下記の画像は、第2次大戦以前の三菱財閥の構造図です。

三井財閥の構造

授業の進め方

2021年度の授業は、対面と遠隔の併用方式でした。

推薦教科書,図書

宮本又郎ほか『日本経営史 新版』有斐閣、2007年ほか

関連科目

外国経営史、日本経済史など

授業名:企業論

授業概要

卒業後の進路として、就労の場所である企業の存在は無視できないものがあります。しかし、学生の企業に対する問題意識は総じて希薄であり、企業に関する情報や知識も断片的・表層的なものでしかないものと考えられます。本授業を通じて、企業に関係する様々な項目の概要説明を通じて、企業の多面的な性格を理解してもらいたいと思います。
春期は、主として従業員の立場から企業内の人事労務関連の諸制度や勤労環境に焦点を当てます。雇用、報酬、福利厚生、異動・昇進、教育・研修、労働時間などです。秋期は、従業員の立場から見た各ステークホルダー(関係主体)との関係に焦点を当てます。取り上げる項目は、労働組合、経営者、株主、子会社、取引会社、社会や政府との関係などです。下記の画像は、労働組合の日米比較図です。

日本とアメリカの労働組合の比較

授業の進め方

2021年度の授業は、対面と遠隔の併用方式でした。

推薦教科書,図書

佐藤博樹ほか『新しい人事労務管理 第5版』有斐閣、2015年ほか

関連科目

ベンチャービジネス論、経営社会学、人的資源管理論など