氏名 | 松枝 秀和 |
職名 | 国際環境経済学科 教授 |
専門分野 | 地球環境科学 |
学位 | 理学博士 |
所属学会 | 日本気象学会、日本大気化学会、日本地球化学会、日本海洋学会 |
k20007アットdokkyo.ac.jp (迷惑メール対策のため「@」を「アット」と表記しています) |
研究紹介
気候変動をもたらす地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの地球規模循環とそのメカニズムに関連する研究を行っています。また、東アジアから西部北太平洋地域の大気汚染に関連した研究にも取り組んでいます。
テーマ1:航空機による温室効果ガスの地球規模循環に関する研究
概要:世界でもユニークな研究として知られているCONTRAIL(コントレイル)プロジェクトに参加し、日本航空(JAL)の大型旅客機を利用した上空の二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスの分布や変動を精密に観測する研究を長年にわたって行っています。取得された膨大な観測データを解析して、人間活動の影響や大気循環メカニズムの解明を進めています。
キーワード:温室効果ガス、旅客機観測
テーマ2:越境大気汚染と広域拡散メカニズムに関する研究
概要:アジアの急速な経済発展に伴う環境問題として、大陸から飛来する越境大気汚染の実態とその長距離輸送メカニズムの解明に関する研究に取り組んでいます。アジア大陸から流出する汚染が寒冷前線の後面に捕捉され、前線の移動と発達によって広域に影響が拡大するメカニズムについて、大気中の放射性ラドン(Rn-222)の高精度観測とその解析を進めています。
キーワード:越境大気汚染、寒冷前線による長距離輸送
担当授業科目名
環境学,地球環境論a, 地球環境論b,気候と気象の科学
その他(活動,受賞,学会役員等)
受賞歴:
・第5回日経地球環境技術賞(1995年11月)(プロジェクトの主要メンバーとして)
・日本気象学会堀内賞(1999年11月)
・気象庁気象研究所長表彰(2006年2月)
・第40回環境大臣賞・優秀賞(2013年6月)(CONTRAILチームの主要メンバーとして)
・第19回日韓国際環境賞(2013年10月)(CONTRAILチームの主要メンバーとして)
・第24回地球環境大賞特別賞(2015年4月)(CONTRAILチームの主要メンバーとして)
・第1回日本オープンイノベーション大賞環境大臣賞(2019年3月) (CONTRAILチームの主要メンバーとして)
ゼミ紹介
ゼミ名
Mゼミ
他大学・企業との連携、受賞実績など
受賞:2021年11月24日「第9回経済学部プレゼンテーション・コンテスト」敢闘賞、松枝ゼミPines
授業紹介
授業名:環境学
授業概要
本授業の目的は、公害問題から地球規模の環境問題まで幅広く環境についての科学的な基礎知識を習得し、環境の変化と人間活動の関係性に関する分析力を身に着ける事である。
講義では、まず人間活動による地球環境問題として温暖化とオゾン層破壊について概要を学習する。次に、公害問題を中心とした大気や水質汚染の問題を取り上げて身近な環境についての科学的理解を深める。さらに、海洋環境の長期変化、土地利用変化や異常気象などの最近顕在化しつつある環境変動の実態について学ぶ。
授業の進め方
図表や写真を使って、文系の学生でも理解しやすく授業を進めている。
関連科目
地球環境論a,b