氏名 | 森永卓郎 |
職名 | 教授 |
専門分野 | 労働経済学 マクロ経済学 |
学位 | 学士(東京大学) |
k04012アットdokkyo.ac.jp (迷惑メール対策のため「@」を「アット」と表記しています) |
研究紹介
マクロ経済政策と雇用政策、ライフスタイルなどに関連する研究を行っています。経済理論を教えるのではなく、理論を踏まえた上で、実際の社会を動かす人たちが、どのような意思決定をしているのか、それによってどのような変化が生じているのかを、社会経験を踏まえてお話していきたいと考えています。詳しくは近著をご覧ください。
テーマ1:暮らしとライフスタイル
『長生き地獄』角川新書 2022年1月
高齢化の進展に伴い現在夫婦で21万円の年金月額が30年後は13万円にまで下がっていく。
そのなかでどのように暮らしていくのが幸福なのか。
現実の制度を踏まえて、大都市、地方、トカイナカの3パターンで暮らすライフスタイルを具体的に提言しています。
テーマ2:経済・金融政策に関する研究
『なぜ日本だけが成長できないのか』角川新書 2018年12月
日本のGDPの対世界シェアは、1995年の18%から直近では6%まで下がっている。なぜ日本経済が3分の1に転落してしまった
のか。本書ではプラザ合意による円高からバブルの発生と崩壊、そして小泉内閣の不良債権処理によって、日本の産業基盤が
外資にたたき売りされていった状況を事実とデータによって詳しく論証しています。
テーマ3:地球環境と格差とライフスタイル
『グローバル資本主義の終わりとガンディーの経済学』集英社インターナショナル新書2020年8月
グローバル資本主義は、格差の拡大で人を壊し、地球温暖化で地球そのものを壊し続けています。
どうしたら、人と地球を守れるのか。そのカギはインド建国の父、マハトマ・ガンディの唱えた
「近隣の原理」にあると思います。まず近くの人から助ける。近くの人が作ったモノを食べ、近くの人が作った服を着て、近くの人が作った家に住む。そうした消費スタイルが人と地球を守るのです。
授業紹介
労働経済学,経済社会学,インターンシップ
ゼミ紹介
ゼミ名 | 森永卓郎ゼミ |
ゼミ紹介 | Youtube |
ゼミ概要
森永ゼミは、原書を輪読するような研究に近いことはしていません。社会に出てから活躍できる人材を育成するため、自ら調べ、自ら考え、そして自ら表現することができるようになるトレーニングを行います。
特に力を入れているのがプレゼンテーションのトレーニングです。どんなに素晴らしい知識や考え方を持っていても、それを他人に伝えることができなければ、社会のなかで約二経つことができません。そのため、どんな状況に置かれても、冷静に考え、的確な表現をできるようなトレーニングを積み重ねます。
また、森永ゼミは学生の自主性を最大限に重視します。ゼミ論や卒業研究のテーマは自由ですし、学生側で企画する授業も取り入れています。そして、卒業生を含めて、すべての学年の相互交流をしていますので、先輩からの手厚いサポートも受けられます。
ゼミの進め方
2年生春学期
春学期は、ブレーンストーミング、KJ法、三題噺、即興川柳などの発想、構成、表現のトレーニングを集中的に行います。その一環で、一発芸やモノボケ、なぞかけ、即興漫才なども行います。お笑い芸を目指すのではなく、何事にも動じない強い心臓を作るためです。
ゼミのテーマは、「黙るよりスベれ」です。
2年生秋学期
ゼミ生2人一組で、こちらから指定するテーマについて60分間のプレゼンテーションをしてもらいます。その後、ゼミ生を含めたフィードバックを行います。
3年生 春学期から秋学期
2年生のときに身に着けたプレゼンテーションの技術を駆使して、一人ずつ100分間のプレゼンテーションをしてもらいます。テーマ選定や発表の仕方などは完全に自由です。自分を思い切り表現するハレ舞台だと考えてください。
4年生 春学期から秋学期
一人ずつ卒業研究の中間発表をしてもらいます。年末には、全員が同時に要約を発表する発表会を行います。
ゼミ合宿
森永ゼミは、ゼミ合宿を最重要視しています。9月に2泊3日の合宿を行います。すべての年次で合宿の参加は必須です。ゼミ合宿では2年生の春学期に行ったプレゼンテーションのトレーニングを集中的に行います。また2年生のゼミ長選挙も合宿のなかで行います。
卒業論文テーマの例
ディズニーと経済
共産党の歴史
音楽と経済
ダンスと経済
SDGs
カプセルトイビジネス
化粧とビジネス
恋愛と経済
ゼミ生の就職先など
銀行、テレビ局、航空会社、メーカー、公務員、経営コンサルタント、商社、ゲーム企業など様々です。起業する学生もいます。
授業紹介
授業名:労働経済学
授業紹介Youtube URL
授業概要
この講義では、春学期に労働経済学の基礎理論を学びます。経済学の知識はあったほうが望ましいですが、知識がなくても理解できるように講義を進めます。そのために、方程式や数式の使用を最小限度にとどめ、感覚的に労働経済学の理論を学べるように配慮します。
秋学期の講義では、春学期で行う労働経済学の理論を、現実の経済・社会に適用することによって、労働経済学の有用性と限界を明らかにすると同時に現代の雇用システムの問題点を探ります。労働経済学の範囲を超えて、具体的な経営や労働者の暮らしや生きがいなどの問題にまで踏み込んでいきます。
授業名:経済社会学
授業紹介Youtube URL
授業概要
春学期のテーマは、幸福です。我々は一人ひとりがより豊かな暮らしをするために社会を作り、経済を発展させてきました。しかし、現実にはいまでも多くの人が貧困と抑圧に苦しんでいます。この講義では、なぜ資本主義社会がすべての人を幸せにできないのかを経済社会の歴史と日本の現状を踏まえて考えていきます。
秋学期の講義では、平成と言う時代を中心に金融資本主義のもたらした経済社会の問題点を歴史的事実に基づいて明らかにするとともに、我々が真に豊かに暮らすために必要な経済社会のビジョンを考えていきます。