氏名 | 大坪 史治 |
職名 | 准教授 |
専門分野 | 社会会計、環境会計 |
学位 | 博士(経済学) |
所属学会 | 日本会計研究学会、日本社会関連会計学会、 日本原価計算研究学会、日本簿記学会、環境経営学会、 日本セキュリティ・マネジメント学会 |
研究紹介
テーマ1:企業が発信する情報
積み重ねたらビル10階分に相当する企業の報告書を全て読んで内容を整理するのは大変ですね。そこで言語処理技術を利用して報告書内で使用されている単語とその出現回数を調べます。それにより単語のトレンドや良い会社がどんな単語を多く使用しているかなどが分かるようになり、どんな情報を発信したら良いかを考えることができます。
テーマ2:環境と経済
経済を優先すると環境に負荷を与え、また環境を優先すると経済を犠牲にすることがあります。このように一方を優先すると他方にマイナスの影響を与えることをトレードオフと言います。企業経営において経済性(財務パフォーマンス)と環境性(環境パフォーマンス)を考えた場合、トレードオフが生じるケースもあればそうでないケースもあります。様々なケースに対して、最良の判断(意思決定)を行ううえで助けとなる情報を短期的/中長期的視点、あるいは狭い視野/広い視野から考えていきます。
担当授業科目名
社会会計論,原価計算論,簿記原理など
ゼミ紹介
ゼミ名
「企業と社会・環境と会計」
ゼミ概要
ゼミでは、持続可能な社会の実現、気候変動問題、企業の不祥事・事故、格差問題、雇用問題など、社会が抱える問題や課題について、会計学のアプローチから研究します。会計学の基礎を修得するとともに、株式会社の構造や現代企業の社会的性格を理解したうえで企業と社会との間に介在する課題について広い視野と長期的な視点から検討し、専門的な知識と見識、将来の見通しや自立した論理的思考力を養成することを目指します。
キーワード:CSR(企業の社会的責任)、ESG(Environment, Society and Governance)、企業のサステナビリティ、環境会計、環境マネジメント
ゼミの進め方
2年生:①プレゼンテーション力、文章力、情報収集力、問題意識のセンスを磨く、②簿記検定試験の勉強会・サポート、③グループ研究、④合宿
3年生:①テーマごとの議論・問題意識の発展、②グループ研究、③合宿
4年生:卒論とプレゼンテーション
卒業論文テーマの例
『企業が環境情報を任意開示する動機』
『リーマンブラザーズの最終年次報告書で使用された用語探索と分析』
『CSVビジネスモデルの業種間格差』
『企業が開示する生物多様性情報の内容分析』
『エネルギーコストが高い企業とそうでない企業のエネルギー削減努力の比較』
『オーストラリアと日本における企業の環境情報開示』
『BtoB企業とBtoC企業におけるCSR活動の同異』
ゼミ生の就職先
公務員、銀行他