情報科学教育プログラム
プログラムの目的
この教育プログラムは、コンピュータを利用し多量の情報を扱うことによる、問題の発見、情報の収集と整理、現状の分析、主体的な思考、解決策の発見及び分かりやすい表現の手法を身に付けるとともに、人工知能、サイバーセキュリティ等コンピュータ利用に当たり必要な知識を学ぶことにより、もってデジタル社会の発展を担う専門的な知識又は技術を有する創造的な人材を育成することを目的とする。
プログラムの特色
獨協大学の「情報科学教育プログラム」の大きな特色は、全学部の学生が履修できるというところにあります。情報科学を専門とする学部や学科を作るのではなく、学部の壁を越えて設定されている「全学共通カリキュラム」にこのプログラムを導入するため、どこの学部に所属していても学ぶことができるのです。
また、基礎から発展的な知識まで、身につけたいスキルのレベルを自分で選択でき、特定の科目から必要単位を修得することで、経済学部長名の履修証明書や修了証が授与され、就職活動に活かすことができます。
レベル
情報科学教育プログラムには、初級(2025年度から新設)、リテラシー、アドバンストのレベルがあります。初級、リテラシー、アドバンストの順でより高度な内容になります。
認定に必要な単位数
指定単位数以上の単位を習得した場合、履修証明書及び修了証明書を発行します。発行時期は次のとおりです。
履修証明書:4年7学期
修了証:卒業時
認定制度
情報科学(初級)レベルは、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」の認定を受ける予定です。
2025年度以降入学者用対象科目
外 (外国語学部)、国 (国際教養学部)、経 (経済学部)、法 (法学部)、全 (全学部)
必修科目
選択(初級)科目
選択(基礎)科目
選択(応用)科目
履修モデル
【初級】レベルには、「データサイエンス基礎」枠と「数理情報リテラシー実践」枠で指定する科目から、それぞれ2単位の修得が必要となる予定です。
【リテラシー】レベルには、次の3つの分野に応じた履修モデルがあります。
【アドバンスト】レベルには、次の4つの分野に応じた履修モデルがあります。
実施体制
運用に当たり、経済学部にDX教育推進室を設置し、各学部及び教務部から選出された委員により構成する。学生の申請に基づき、経済学部DX教育推進室が一次的な修了認定を行う。二次的な修了認定を教務委員会が、三次的な修了認定を経済学部教授会が行う。修了証は経済学部長が交付する。
履修証明書は学生の申請に基づき経済学部長が交付する。
情報科学教育プログラムの事務は教務部経済学部係が行う。
三つのポリシー
情報科学のDP (Diploma Policy 学位授与方針)
獨協大学のDPでは、「学位の裏付けとなる「能力」」として、「身に付けた知識・技能を総合的に活用して、問題を発見し、その解決に必要な情報を収集・分析・整理 して、問題を解決することができる」、「問題解決に必要な情報や知識を複眼的、論理的に分析することができる」、「解決策とそこに至るプロセスを、文章であれ、口頭発表であれ、分かりやすい形で的確に表現することができる」、「主体的に考え、行動することができる」をあげている。
近年の経済社会のDX化は目を見張るものがあり、コンピュータの利用により扱える情報量が飛躍的に増大した。この情報科学教育プログラムでは、コンピュータを利用し多量の情報を扱うことによる、問題の発見、情報の収集と整理、現状の分析、主体的な思考、解決策の発見及び分かりやすい表現の手法を身に付けるとともに、人工知能、サイバーセキュリティ等コンピュータ利用に当たり必要な知識を学ぶ。
本プログラムを通じ、主専攻分野の知識、技能をさらに深化させた多様な人材の育成が期待できる。
情報科学のCP (Curriculum Policy教育課程の編成・実施方針)
上記DPの目的を達成するため、情報科学教育プログラムに以下の科目群をおく。
1.必修(コンピュータリテラシー、情報科学各論、コンピュータ入門)
ITを日常生活で利活用する者のために、必要な知識、技能を提供する科目群。
「コンピュータ原理、ネットワーク構造、文章作成、表計算、プレゼンテーション」の基礎的な知識を習得し、コンピュータを利用した実践的な技能、問題解決につなげる能力を身に付ける。また、基礎的なプログラミング言語Pythonを用いてプログラミングができるようにする。
2.選択(基礎)(数理データサイエンス 理論と実践、人工知能入門等)
ITをビジネスで利活用する者のために、入門的な知識、技能を提供する科目群。
選択(応用)を引き続き履修する、あるいは卒業後に学ぶための基礎を提供する。
3.選択(応用)
ITをビジネスで利活用する者のために、専門的な知識、技能を提供する科目群。
情報科学のAP (Admission Policy 入学者受け入れ方針)
以下の学力、適性を持つ人物
・高等学校段階での基礎的な知識・技能、思考力、判断力及び表現力
・情報科学分野に関する知識・技能を身に付け、専門的なものの見方や考え方を学びたいという意欲や態度
・将来、情報科学分野の知識・技能を身に付けた社会人として活躍する意欲と倫理観