米山ゼミ環境省「令和2年度 水・土壌環境保全活動功労者表彰」受賞
昨年12月22日、国際環境経済学科米山ゼミ「伝右川再生に向けた支援プロジェクト」チームが、「令和2年度水・土壌環境保全活動功労者表彰」を受賞することが決まったという報道発表がありました。「水・土壌環境保全活動功労者表彰」は、環境省水・大気環境局長が水・土壌環境の保全に関し顕著な功績のあった団体や個人に対しその功績を讃えて、表彰状を授与するというものです。地域における河川等の水質浄化、生活排水対策等の普及啓発、水生生物の調査などを通じ、水環境の保全に貢献したとして、プロジェクトの活動が評価され、表彰されました。
「伝右川再生に向けた支援プロジェクト」は、2013年度から市民団体、NPO、行政等と連携し、大学の北縁と東縁を流れる伝右川の再生・浄化活動を行っています。伝右川は都市河川の特長である垂直護岸なので、護岸から水面はずっと下です。そこで地元の方への啓蒙活動を兼ねたカヌー体験会をはじめ、カヌーを利用した活動が主な活動となっています。カヌー体験会では、荒川上流にある飯能の山林の間伐材を用いて先輩方が一から作り上げた手作りのカナディアンカヌー3艘を使用しています。カヌー体験会は地元住民や地域の子どもに伝右川や綾瀬川でカヌーを体験してもらい、川に親しみを持ってもらうことで川の環境に意識を向けていただくことを目的としています。この他にも、カヌーを用いた浮遊ゴミの回収作業、水質調査の他、次世代を担う人材育成のための「生きもの調査」、埼玉県水環境課主催の「川ガキ体験事業」、小学校での環境教育を行っています。
また、2014年度から毎年、雄飛祭期間中に「伝右川再生会議」を開催し、基調講演、活動・研究発表、パネルディスカッションを通じて得られた知識を伝右川の再生活動に活かしています。また埼玉県主催の「川の再生交流会」にも毎年参加して、学生分科会の運営にも協力しています。2020年度には獨協大学正門橋脇にカヌーを川に入れるための船着き場が竣工し、伝右川の浄化・再生に向けての活動の幅が広がっていくことが期待されています。
[チームメンバー4年生の感想]
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代表 羽賀 咲弥加(環4年)
今回表彰は、私たちプロジェクトメンバーだけでなく、2013年度から活動を始めてきた先輩方、長きに渡りサポートをしていただいた埼玉県水環境課、草加市、草加パドラーズの皆様、ゼミ生、そして米山先生のおかげであり、一丸となって川をきれいにしようという想いがあったからこそ評価していただけたのだと感じています。自分たちの活動がこのような形で評価していただけて光栄に存じます。
2020年度に伝右川沿いに船着き場が完成したことで活動の幅が大きく広がろうとしています。また、伝右川の再生を目指すためにさらなる努力も必要です。後輩に私たちの意思を引き継ぎ、「伝右川再生に向けた支援プロジェクト」が綺麗な川を取り戻すために一段と活躍していくことを期待しています。 -
粂 里穂(環4年)
「伝右川再生プロジェクト」として続けてきた、カヌーでの清掃活動や水質調査などの活動を評価していただき、本当に嬉しく思います。今回、受賞できたのは、日頃から御指導していただいた米山先生をはじめ、活動を通してお世話になっている外部の方や活動を始めてきた先輩方、プロジェクトメンバー、今まで活動に関わってくださった全ての方のご支援があってのものだと思っています。今まで私たちが行ってきた活動や想いを後輩にしっかりと引き継ぎ、伝右川がよりきれいな川になるよう今後も熱意を持って活動に励んでいってほしいと思います。 -
渡邉 萌絵(環4年)
今回の賞を受賞できたのは、活動で関わらせて頂いた外部の方や御指導して頂いた米山先生・先輩方、一緒に活動しているプロジェクトのみんなのおかげだと思っています。2018年からこのプロジェクトに参加させて頂き、カヌーでのごみ拾いや水質調査によって河川の水質向上に努めてきた私たちの活動を、今回評価して頂けたことは大変嬉しいです。私は今年で卒業ですが、後輩たちにも私たちが先輩から受け継いだように次世代に向けて活動を続けていってほしいと思っています。
詳細は環境省 報道発表資料を参照してください。
https://www.env.go.jp/press/108813.html