獨協大学

  • 外国語学部
  • 英語学科

Study Abroad

留学には「短期留学」と「長期留学」の2種類があります。 短期留学では、夏休み中約1ヶ月間、獨協大学と交換協定を結んでいる大学の語学研修コースなどへ通います。 長期留学には「交換留学」と、自ら勉強したい大学をみつけてくる「認定留学」の2種類があります。 留学先の大学で修得した単位は、獨協大学の単位として認められます。(交換留学を希望する場合は大学内で選抜試験があります) そのほかに大学を休学して独自の留学やワーキングホリデーを体験する人たちもいます。

海外留学体験談

湯澤智恵子(2005年英語学科卒業)

留学場所: Wisconsin University(アメリカ)
留学期間: 2003年8月~2004年5月
留学形式: 長期交換留学

二年間と半年通った獨協大学を離れ、アメリカウィスコンシン州での留学生活は山あり谷あり、めりはりのある非常に充実した日々でした。

学校システム、生活場所、教授、私を取り囲む人々とすべてが今まで経験したものと全く異なりましたが、すぐに慣れることができ、大きな精神的苦痛も無く楽しく過ごすことができました。 思い返すと出国前は、自分の英語力に対する拭いきれない不安と新しいアメリカの授業システムに対する恐れでいっぱいでしたが、一度アメリカに足を踏み入れ生活を始めてみると、そういった不安は杞憂に終わったことがわかりました。 それはやはり、アメリカの大学システムにあると思います。私が考えるウィスコンシン大学の重要な特徴で日本の大学との違いは、自分が努力した分だけ十分に評価され、その評価がすぐに分かるという事だと思います。 学期に三度・四度とある最終成績に関わる定期試験は、非常に大変で教科によっては毎日徹夜で机に向かうといったかんじでした。 しかし、毎日の学習は結果にすぐ現われるということもあり非常にやる気を刺激され全く苦ではありませんでした。 加えて、日本との違いというところで述べると、アメリカの大学生の授業に臨む姿勢は全く日本の大学生と異なり、驚かされる反面それが励みにもなりました。

また、日本に居ては経験できないことを沢山経験した日々でもあります。 アメリカ人を含め各国からの留学生と同じ寮に住み、海外から見た日本の意見に直接かつ具体的に触れることができたからです。 イラク戦争の影響が尾を引く中、日本政府の対応に関してはあまり賛同的な意見は得られませんでしたが、アジアの中での日本の重要性、立場や態度に対する意見を面と向かって言及されることで日本を改めて見直す機会になりましたし、各アジア諸国の現状や日本や日本人に対する態度や考えなどなかなか触れることのできない論点にも直面しました。 非常に東アジアに精通したアメリカ人の教授による歴史の授業では、日本の歴史の教科書では実在の人物として登場する卑弥呼がアメリカの教科書では伝説の人物として紹介されるなど、海外からみた日本の歴史に毎回驚きの連続でした。

この一年は私にとって、自分は「まだまだできる」という強い気持ちを何度も試された一年でした。 試験のたびに眠気と疲労に悩まされましたが、心で「まだまだ勉強できる」と思うことで机に向かう辛さや勉強のことばかり考えていないといけない状況に耐えました。 留学生活最後の期末試験が終わりもうすぐ帰国という寮で過ごした最後の夜に私は、まだまだできたことがたくさんあったと感じました。しかしそれは、後悔や寂寥の思いではなく、日本に帰ってまた一から頑張っていけるという向上の精神であり、このアメリカ生活で培われた考え方だと思います。 「まだまだやれる。」この考え方は私に深く根付き、これからの私の人生に大きく影響し大切な財産になると確信しています。

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