志村倖史(2012年度英語学科4年)
留学場所: University of Wollongong(オーストラリア)留学期間: 2010年2月~2010年12月
留学形式: 長期認定留学
2011年在学三年時の一年間、オーストラリアのウーロンゴン大学で交換留学をしました。オーストラリアは移民大国であり、オーストラリアにいながら様々な仲間をつくれる場所です。特にウーロンゴンは世界中から留学生の集まる場所で、大学内にはいろいろな国籍の人を見ることができ、アメリカ人やヨーロッパからの留学生だけではなく、アジア人は想像以上に多いです。
オーストラリアに行く前に想像していたような「日本人として」だけではなく「アジア人として」人と接することも少なくありませんでした。日本人として日本の文化を紹介する機会を設けてもらったり、日本語教室を開くだけでなく、異文化コミュニケーションの授業中はアジア人としての観点で発言する機会があるなど、日本では感じること、或いは考えることがないことに触れる経験ができるのは留学の一つの意義だと思います。多文化を活かしたことで特に印象に残っているのは、友人との旅行先で「英語を使ってはいけないゲーム」をしました。ルールは簡単、共通語である英語を使わず、絶対に伝わらないであろう自分の言語とジェスチャーを使ってトランプをしました。ノンバーバルコミュニケーションの情報伝達の面白さを感じる一方で単純に楽しかったです。そこでは5カ国以上の言葉が飛び交っていましたが、みんな明らかに悪口ばかり言っていました。このような経験は、日本ではあまりできない、多文化社会ならではの経験ではないでしょうか。
また、ウーロンゴンは田舎ですがシドニーから電車で90分のところにあるため、勉強と息抜きのバランスがうまくとれる所でした。違うところと言えば、町自体はかなり早く眠ってしまい、5時頃に大体の店が閉まるという日本では考えられない生活をします。オーストラリアの象徴、カンガルーの肉をスーパーで見つけた時は悲しくなりました。夜遊びはクラブやパーティーなどで盛り上がります。寮の一つの大きなイベントとして、フォーマルディナーというものがあり、普段服装を全く気にしない人も正装して食事会に参加します。フォーマルと言っても形式?見た目だけで、後半はクラブソングが流れ最終的には男が裸、大勢が半裸で踊りだします。楽しいととるか不快と感じるかは個人やその人の文化に委ねられるところですが、少なくとも嫌に思っている人はいないように見えました。日本ではそういったことはなかなかできないと思います。
留学の話をするはずなのに遊びのことばかり書いてしまいました。しかし、そう楽しく遊べたのは私が同時に勉強も欠かさずやっていたからだと言えます。日本と違い、暇な時間に勉強をするのではなく、勉強に忙しい時期にどう遊びの時間を作るのかが一つの大きなカギでした。慣れない英語の授業のため、作業効率が悪く集中力が切れ、周りよりも時間がかかってしまいましたが、それを乗り切った今とても自分に自信があるます。やはり留学に行ったという事実よりもそこで乗り切った、または経験したことが今後の自分を大きくするのだと感じます。