藤倉健(2018年度4年生)
留学場所: イングランド南西部ボーンマス留学期間: 2016年9月~2017年6月
留学形式:
私は大学3年生の2016年9月から2017年6月までの約10ヶ月間、イングランド南西部の街ボーンマスに留学しました。ボーンマスはイギリスでも有数のリゾート地として知られ、特に夏は国内外からの観光客でビーチがいっぱいになります。
私の留学の目的は大きく2つで、語学力向上とサッカーの審判活動のためでした。私は高校生の頃からサッカーの審判員としての活動をしており、日本サッカー協会を通してイングランドサッカー協会で1シーズン活動する許可を頂きました。平日は語学学校に通って英語を勉強し、休日は毎週各地サッカー場に行くという生活を送りました。
交換留学や認定留学は大学でよりアカデミックな内容を学ぶことができ単位認定も可能ですが、語学学校にもまた違った良さがあります。その1つが世界中から人が集まり、よりグローバルなコミュニティの中で生活できるということです。東アジア、中東、ヨーロッパ、中南米からの留学生が非常に多く、世界中に友達ができます。またホームステイ形式だったため、当然ながらイギリスの日常に接することもできました。私は異文化コミュニケーション学に強い関心があり、獨協でもそれに関する授業を沢山受講していました。そのため様々な地域から集まった文化も価値観も異なる人々が混在する場所に身を置くことは、非常に刺激的で興味深い経験となりました。
私はラテンのノリが合っていたのか、なぜか自然とスペイン人やメキシコ人、コロンビア人たちと特に仲良くなりました。彼らと授業後にサッカーをしたり、パブやナイトクラブで朝まで遊んだり、ロンドン観光に行ったりするうちにいつの間にかスペイン語が鍛えられ、第二外国語で履修していたスペイン語に急に興味が出てきました。そのため最後の1ヶ月はスペイン南部のマラガに滞在し、同じ語学学校のマラガ校でスペイン語を学習しました。こういった柔軟な選択肢があることも語学学校のメリットの1つだと思います。
サッカーの審判員としては、最終的にドーセット州大会の決勝を任されるまで信頼関係を築くことができました。留学開始時には訛りが強い選手たちの会話が全く聞き取れずに苦労しましたが、最終的には普通に聞き取れるようになりました。サッカーの本場で1シーズン研修ができたことはもちろんですが、学校では学べないような「生の英語」を学べたことも貴重な経験になりました。
留学といっても交換留学、認定留学、休学留学、ワーキングホリデーなど様々な形態があります。それぞれのメリットとデメリットを精査して、自分に合った方法を見つけ出すことが非常に重要です。長期的・短期的それぞれのビジョンを明確にして、何事も楽しむことを忘れなければ最高の経験をできると思います。ぜひ多くの方々に海外に踏み出してほしいと思います。