朝、東京駅に集合したゼミ生たちは、新幹線で広島へ向かいました。
約4時間の電車旅。午後1時すぎに広島駅に到着。そこから広島電鉄に乗り、広島平和記念公園に向かいました。まず、原爆ドームを見学し、70年後もそびえる戦争の記憶を目に焼き付けました。14名の参加者の中で、過去、広島を訪れたことのある学生は1名しかおらず、改めて、戦争の悲惨さを学びました。
次に、平和記念公園にある資料館に向かい、ボランティアによるガイドツアーに参加しました。この日ボランティアを務めていただいた方は73歳の被爆経験をもつ女性でした。原爆により尊い家族を失った経験から、多くの人々にその出来事を伝えたいとの思いで、猛暑日となったこの日、約2時間、ほとんど給水もせずに案内していただきました。
広島ではNHKをはじめ、民放各局で被爆70年の関連番組を構成していました。なかでも、「風化」が深刻化し、こうした被爆者による戦争体験を受け入れがたい社会が広がっているとのことでした。また、広島県内で展開される平和学習も、平和記念公園などの被爆関連施設を社会科見学等で訪れる学校が減っている現実も伝えていました。
[写真:原爆ドームを間近にしたゼミ生とボランティアによる平和記念公園のガイドツアー]
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