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失語症リハビリ教材関連の発表など
PPT「遠隔外国語学習用フリーソフトを使った失語症者支援システムの試作」
(電子情報通信学会/思考と言語研究会 (2008年1月24, 25日 島根大学 松江キャンパス)
関連するPPT

Hot Potatoes & Moodle関連
 失語症のリハビリ教材は、市販の本、CD-ROMの他に、ウェブ上にPDFが公開されています。これらの多くは、 解答フィードバック機能がなく、STや家族の協力なしに失語症の方が一人で取り組むのは難しいと思われます。また、その多くが絵/画像 と文字で構成され、音声情報とのリンクがありません。
 これらを解決するために、外国語学習で長年使われ定評のあるフリーの教材作成ソフト Hot Potatoesを使って紙ベースの 教材をウェブ教材に作り直す方法を、ここで解説します。Hot Potatoesの一般的使い方は外国語教育に携わる大学教員などが ウェブで公開しております。以下のSachiko Komatsu-Delmaireさんのページは 最小限必要なことが日本語で解説してあってわかりやすいです。
 Hot Potatoesで作った教材は、やはりフリーのMoodleというサーバー用ソフトウェアを使って、配信したり、学習履歴をとる ことができます。MoodleはCMS (Course Management System)/LMS (Learning Management System)であり、 日本語では「講義支援システム」と呼ばれることが多く、三重大学を初めとする多くの大学で導入されています。 MoodleにHot Potatoesで作った教材をのせるには、 三重大学のHot PotatoesとMoodleに関するワークショップの資料が大変参考になります。
 授業で使う資料、課題、小テストなどをアップロードし、学生に取り組ませるという使い方が一般的ですが、 病院や各地域の「失語症友の会」を「クラス」に見立て、失語症のリハビリ教材に自律的に取り組んでもらい、 医者、STなどが「教員」として「学習」(=リハビリ)履歴を管理して、STが「対面授業」(=治療)の際の 参考にするという使い方ができると思います。
 ここでは、失語症リハビリ教材に特に必要と思われる部分の解説を行います。
初めに
画像ファイルの挿入
音声ファイルの挿入
各種設定


試作したエクササイズ
  エクササイズはすべて08年4月上旬に外部のMoodle サイトpictoreole.netに移しました。 pictoreoleというのは、男女のトイレを区別するサインのような絵文字/ピクトグラム (pictogram) と、異なる母国語の話者がコミュニケーションをとるために自然発達させた混成語/クレオール (creole) を混ぜて作ったサイト名です。失語症者の方は、言葉が出ないとき、絵を使って必要なコミュニケーションをとります。絵を使ったコミュニケーションはいわば、クレオールのようなものです。また、発音や文字表記と異なり、絵文字は、(文化的差はもちろんありますが)、おおよそ世界共通にすることが可能です。うまく言えば、失語症者の方のためのコミュニケーションシステムは、世界共通クレオールになるかもしれません。そのような希望を持って、サイトを銘々しました。失語症者、そのご家族、ST, 研究者など幅広くサイトを利用し、フォーラムにその感想や提案など書き込んでいただければ幸いです。

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