詳細な現地調査が評価される
2010年4月に経済学科特任助手として環境共生研究所に着任した大竹伸郎氏は、法政大学で行われた2010年度日本地理学会春季学術大会において、35歳以下の優秀な若手研究者に贈られる日本地理学会賞(奨励賞)を受賞した。獨協大学大学院経済学研究科に提出した博士論文の一部を、『地理学評論』(81巻8号、2008年11月)に投稿した「砺波平野における農業生産法人の展開と地域農業の再編」が受賞論文となった。高齢化と耕作放棄が進む砺波平野の地域農業の実態と課題を明らかにしたうえで、農業法人の育成が農村の維持発展につながることを具体的に論じた点が評価された。大竹氏の指導にあたってきた犬井正経済学科教授は、受賞に立ち会い「詳細な現地調査に基づいて、砺波平野の水田稲作農村の実態を分析・考察し、農業生産法人の育成方策など政策提言に結び付けた点が高く評価されたものです。おめでとう。これに満足することなく研究を継続してください」と賛辞を贈っていた。
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