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自分の興味をとことん突き詰めたい。

専門演習(ゼミ)は自分のドイツ語圏への興味を突き詰めるまたとない機会です。
ゼミは2年目の秋学期に選択し、3年から始まります。下記のゼミ紹介をゼミ選択の参考にしてください。

最終更新:2016年春学期

詳細についてはゼミ名をクリックしてください。

A. ヴェルナーゼミ

テーマ:Sprachvergleich Deutsch-Japanisch

テキスト:
言語学のテクスト、コピーを配布します。

2017年度内容:

Im Seminar sollen die beiden Sprachen Deutsch und Japanisch auf ihre typischen Unterschiede hin untersucht werden. Das kann im Bereich des Wortschatzes sein, im Bereich der Grammatik, im Bereich der Höflichkeit (könnten Sie bitte …), der kulturellen Unterschiede (eine Suppe essen) oder der unterschiedlichen Verwendung in verschiedenen vergleichbaren Situationen mit sprachlicher Auswirkung (ja - nein). Auch die Prosodie differiert in den Wort-Akzenten (Stress-Akzent oder Höhen-Akzent), die Satzmelodie und Betonung ist unterschiedlich, sowie die Aussprache verschiedener Vokale und Konsonanten (ü oder r). Ebenso findet man in der non-verbalen Sprache, wie Gestik, Mimik, Körperabstand usw. Unterschiede vor. Alle diese Bereiche und andere mehr werden wir besprechen, versuchen zu beschreiben und darüber nachdenken, wie man diese Unterschiede sinnvoll an Fremdsprachenlerner weitergeben und unterrichten kann.
Die Sprache im Seminar ist im Prinzip Deutsch.
Wichtig sind: Interesse am Thema, Bereitschaft gemeinsam Aufgaben zu lösen, Aktivität im Unterricht und beim Vor- und Nachbereiten. Jede Woche wird ein Protokoll geschrieben, einmal im Semester
ein mündliches Referat gehalten und im Herbstsemester eine kurze Seminararbeit auf Deutsch geschrieben.


2017年度開講日:木曜3・4限(秋)

(2017年春更新)


WernerゼミのHP



(伊豆での夏合宿 2007)

I. アルブレヒトゼミ

テーマ:Kunst und Kultur Österreichs - mit Schwerpunkt auf dem 20. Jahrhundert und der Gegenwart

テキスト:
Kopien

2016年度内容:
Die Seminarthemen können von den Teilnehmern frei gewählt werden. Beispiele für mögliche Themen sind Filme, die in Österreich spielen oder Filme österreichischer Regisseure, Esskultur, Klimt, Schiele, die sogen "Entartete Kunst", Hundertwasser, die Wiener Phantastischen Realisten, Haus der Künstler Gugging (Art Brut), die Wiener Werkstätte, Hans Hollein, Kaffeehauskultur, Freud, jüdisches Wien u.v.m.

Alle Teilnehmer halten zwei Referate pro Semester (auf Deutsch), das 2. Referat dient der Verbesserung/Überarbeitung und Erweiterung des ersten Referats. Außerdem muss jeder Teilnehmer/ jede Teilnehmerin zwei Protokolle pro Semester.
Man muss bereit sein, auf Deutsch zu arbeiten und regelmäßig aktiv mitzuarbeiten.
Am Ende des Semesters wird eine kurze schriftliche Arbeit (ca. 3 bis 5 Seiten) abgeliefert.

Die Semestereinteilung hängt von der Anzahl der Teilnehmer ab. Ein möglicher Ablauf wäre:
1. und 2. Stunde: Gemeinsame Einführung. Was ist ein Seminar? Wie bereitet man sich vor? Wie hält man ein Referat?
3. bis 8. Stunde: erstes Referat der Teilnehmer. Anschließend Fragen und Hilfen für weitere Arbeit.
9. bis 14. Stunde: 2. Referat der Teilnehmer, in dem sie die Anregungen beim ersten Referat ausarbeiten.
15. Stunde: gemeinsame Auswertung.

2017年度開講日:火曜4限

(2017年春更新)

M. ビティヒゼミ

テーマ:グローバル化の中の異文化間コミュニケーション、その理解と能力

テキスト:
資料を授業で配布します。

2017年度内容:

Was bedeutet es, wenn man von "Kultur" spricht? Und wie genau funktioniert "Kommunikation" bzw. "interkulturelle Kommunikation"? Reichen Fremdsprachenkenntnisse allein aus, um sich erfolgreich mit Menschen anderer Kulturkreise zu verständigen? Mit diesen Fragen wollen wir uns in diesem Seminar beschäftigen, wobei wir verschiedene Theoriemodelle und Problemstellungen kennenlernen und gemeinsam über sie diskutieren wollen (z.B. Kulturtransfer, Übersetzung, Nonverbale Kommunikation, Vorurteile/Stereotypen, interkulturelle Missverständnisse, Exotismus, Kulturschock etc.).
Der Unterricht wird grundsätzlich auf Deutsch abgehalten, und es wird von allen TeilnehmerInnen erwartet, dass sie bereit sind Texte auf Deutsch zu lesen. Außerdem muss jede/r TeilnehmerIn zwei Referate auf Deutsch halten und am Ende ein schriftliche Arbeit zu einem frei wählbaren Thema verfassen (4 Seiten).

2017年度開講日:火曜4限

(2017年春更新)

M. ラインデルゼミ

テーマ:DaF - Lernerautonomie, Lernstrategien, gute Lerner

テキスト:
資料を授業で配布します。

2016年度内容:
Wie lernt ein guter Lerner oder eine gute Lernerin eine Fremdsprache? Welche Lernstrategien helfen ihn/ ihr dabei, Texte oder Gespräche besser zu verstehen, Sprachstrukturen zu erkennen, Wortschatz zu memorieren, sich zu motivieren oder zu kommunizieren, auch wenn sie die Sprache noch nicht lange lernen? Lernstrategien sind Pläne, um ein konkretes Lernziel zu erreichen.

Ziele, Pläne, Organisation und Evaluation sind für den langfristigen Lernerfolg wichtig. Das Konzept der Lernerautonomie besagt, dass Lerner selbstständig entscheiden sollten, wie sie lernen. Sie sollten ihre Lernziele selbst festlegen, Lerninhalte und Lernwege auswählen, ihre Lernaktivitäten organisieren und ihren Lernerfolg bewerten können.

In diesem Seminar beschäftigen wir uns mit den Themen Lernerautonomie, Lernstrategien und der Frage, was ein guter Lerner ist. Dazu lesen wir einführende Texte aus der Forschung. Gleichzeitig planen wir aber auch selbst kleine Forschungsprojekte, führen sie durch und diskutieren sie. Daneben verschaffen wir uns am Anfang des Kurses und in kleinen Inseln zwischendurch einen Überblick über Aspekte des Fachs DaF.

Die Fachtexte, die wir lesen, und die Seminardiskussion in diesem Kurs sind im Prinzip auf Deutsch.

Wichtig für eine erfolgreiche Teilnahme sind aktive Mitarbeit an der Seminardiskussion, gründliche Vor- und Nachbereitung, die Übernahme von Protokollen und Kurzreferaten sowie kurze Abschlussarbeit.

2017年度開講日:火曜4限

(2017年春更新)

青山愛香ゼミ   

テーマ:西洋美術史

テキスト:
Kopp-Schmidt: Ikonographie und Ikonologie. Eine Einführung. Deubner Verlag für Kunst, Theorie&Praxis, 2004
越宏一:『ラヴェンナのモザイク芸術』中央公論美術出版,2016年


2017年度内容:
 このゼミでは前期に美術史学の方法論の一つである、「図像学」と「イコノロジー」について、基礎的な知識を学んだ上で、芸術作品の様式的な分析方法を具体的な作品に沿ってどのように行えばよいのかを学びます。その際に、導入編としてKopp-Schmidt著の『図像学とイコノロジー』(2004年)をドイツ語で読み、続いて様式的な観点について、北イタリア・ラヴェンナの世界遺産である「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」を扱った越宏一著『ラヴェンナのモザイク芸術』(2016年)を参考にしながら、その分析方法を学びます。
 後期は前期に学んだ方法論を踏まえながら、各人が自分で選んだ作品の具体的な作品研究を行います。その際には、文献表の作り方、注の付け方、図版の作り方に始まって、学期末に提出するゼミレポート作成の練習を行います。また必ず一回はパワーポイントを用いながら、作品の研究発表を行ってもらいます。

 前期には三つの課題が設定されています。
①一つは自分が興味を持った美術館ならびに展覧会を訪れてその紹介を行う「美術館発表」。
②二つ目は課題図書(ドイツ語)の日本語訳の作成。
③三つ目は課題図書の中で扱われている作品を一つ選び出し、学期中にその作品についてレポートする「研究発表」。

 学期中には全員で美術館見学や遠足も行っており、美術に興味関心がある方に深く学んで欲しいと思います。


2017年度開講日:月曜2限

(2017年春更新)




秋野有紀ゼミ

テーマ:国家イメージ戦略における「メディア×暴力×操作性」

テキスト:
以下を参照して下さい。

2017年度内容:
 日本は今、かつてないほどに対外的な日本文化のPRに力を注いでいます。しかし文化交流や対外的なアピールは、政府が力を金を注げば注ぐほど成功するものでもないのが恐ろしくもあり、(傍から見ていて)可笑しくもあるところです。

国家のPRはなぜ失敗するのか?世論は、操作できるのか?いつ、どのような条件がそろったときに「成功」するのか?そもそも「成功」とは何か?

 平時において「異文化交流」や「国際文化交流」は、無批判に「よい」ものであるかのように思われがちです。あるいは税金を投入するまでもない「趣味嗜好」の領域であると。しかし文化やエンターテインメントのような政治性とは無縁の「娯楽」だと思われているものこそ、もっとも強い人心掌握のメディアになりうるーーそのことは、「ゲッベルス」や「プロパガンダ」という語を聞いたことがあるみなさんには、すでに自明のことかもしれません。このことは平時でも、現代でも、何ら変わりはありません。あるいは皆さんも日常生活の中で、メディアのある種の「中毒性」を感じているかもしれません。「中毒性」の背景には、どんな「戦略」が張り巡らされているのでしょう?あるいは「戦略」ではなく、「偶然」なのでしょうか?

 もし「戦略」と「効果」の因果関係がある程度分かれば、私たちは世論を操作し、対外的なPRもきっと上手くできるでしょう。今年のゼミでは、「戦略というものはきっとある程度は有用であろう」と仮定し、どのような「戦略」が有用になりうるのかを、メディアの手法や人々の行動心理をもとに、国家と個人をいったりきたりしつつ議論していきます。

 春学期は三年生を中心に課題図書の読書レポートを行ってもらいます。
 課題図書はおおよそ次のテーマを扱います(興味があるか判断する際の参考までに)。
1. メッセージの「受け手」、「送り手」
2. 「ハイ・コンテクスト」な文化、「ロー・コンテクスト」な文化
3. あなたはなぜそれを選んでしまうのか
4. 伊藤 剛『なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか』
5. チャップリンとヒトラー
6. ディズニーとドイツ
7. キク・アダッド『完璧なイメージ−−映像メディアはいかに社会を変えるか』
8. 大衆の騙し方、プロパガンダの基礎
9. フーコーと牧人権力
10. 過激派はなぜ文化財を壊すのか
11. メッセージの「受け手」「送り手」×場の編成

 三年次秋学期からは、個人研究テーマに入っていきます。ドイツの文化・メディア・スポーツ政策(国内・対外)の範囲であれば、春学期のテーマとは関係なく、自分の興味のあるものを自由に選んで構いません。

※自由に考えて、面白い意見を言って下さい。
※自分で自由に自立して調査研究を進めるのが好きな人を歓迎します。
※事実確認をすれば済むような質問を議論の時間にしないで下さい。(一筋縄では答えが見つからないような問いをみんなで「あーでもない、こーでもない」と議論して、アカデミックな思考回路が作られていくのを楽しむことにゼミは主眼を置いています。)
発表は順番ではなくコンテスト形式です。全員がレジュメを出し、素晴らしかったものを教員が選んで印刷してきます。それを作成者が発表します。学期中に何度も発表の機会がある人もいれば、一度も発表できない人が出る可能性もあります。


2017年度開講日:木曜4限

(2017年春更新)

伊豆田俊輔ゼミ

テーマ:東ドイツ史(戦後ドイツ史)

テキスト:
メアリー・フルブルック『二つのドイツ 1945-1990 ーヨーロッパ史入門』芝健介訳(岩波書店、2009年)
その他、各自の関心に応じて適宜支持します。

2017年度内容:
 このゼミでは、東ドイツ(1945-1990年)の歴史を取り上げ、各自の関心に沿って検討することで、前後ドイツの歴史、さらに戦後ヨーロッパの歴史を理解することを目標にしています。

内容と進め方
 春学期は、まずは戦後ドイツ史に関する基礎的な知識習得のために、メアリー・フルブルック『二つのドイツ 1945-1990』を分担して読み進めます。各自が一回は担当箇所についてレジュメを作成し、口頭で報告をしてもらいます。また、本書を読み終わった後は、参加者の関心に応じて、文献(論文)を選択し、要約・報告を行います。どちらの報告でも、発表者以外でも担当箇所を読み、質問や意見を言えるように準備することが求められます。期末は『二つのドイツ』の書評レポート(4000字程度)を提出してもらう予定です。

 秋学期は、各自があらかじめ選択したテーマ(関心)に沿って、最低一回の研究報告(口頭)を行います。最終的には、テーマをゼミ論(8000字程度)という形でまとめる作業を行います。時間と参加者の関心に応じてですが、秋学期でも、文献(論文)を読み、報告をしてもらいます。

2017年度開講日:金曜4限

(2017年春更新)

上村敏郎ゼミ

テーマ:ドイツ語圏/ハプスブルクの歴史(第一次世界大戦前まで)

テキスト:

大津留厚・水野博子・河野淳・岩崎周一編『ハプスブルク史研究入門』昭和堂、2013年
そのほか適宜、指示します


2017年度内容:


 本ゼミナールでは、ドイツ語圏・ハプスブルク君主国の歴史文化について、歴史学的なアプローチで研究していくことが第一の目標です。歴史学は、過去に起こった事件や現象、その背景にある社会や文化について、史料(公文書や同時代の証言、図像史料など)に基づき、歴史像を再構築していく学問です。みなさんにも1から歴史学の作業をおこなうことは無理だとしても、先人の肩に乗りながら、歴史学研究(歴史の再構築作業)を実際に体験してもらいたいと思います。

 さて、1962年にケンブリッジ大学で講演を行ったE.H.カーは、「歴史とは現在と過去の対話である」と述べています。どんなに歴史家が客観性を主張しようとも、そこで紡ぎ出される歴史叙述は自分の生きている時代環境からは逃れられません。現代人のまなざしから過去を眺めることの意味について、絶えず自問自答していくことが歴史に対する誠実な態度だと思います。ゼミ参加者の皆さんには、歴史を研究することで、論理的な思考能力を磨いていくとともに、僕たちが生きる現代社会に対する問題意識を深めてほしいと考えています。

ゼミの進め方
 春学期は、大津留厚・水野博子・河野淳・岩崎周一編『ハプスブルク史研究入門』昭和堂、2013年を使って、ハプスブルク君主国の歴史を概観します。ゼミの参加者には、章ごとに内容を要約してもらい、ハプスブルク史に関する基礎的な知識を養うとともに、何が問題となっているのかを皆で一緒に議論していきたいと思います。
 秋学期は、皆さん自身が関心を抱いたテーマについて、個別に研究報告をおこなってもらい、皆で議論していきます。私の専門は啓蒙専制期(18世紀後半)のハプスブルク君主国の歴史ですが、参加者の問題関心を大切にしたいので、ゼミの参加者には、第一次世界大戦までのドイツ語圏の歴史に関するテーマを自由に設定してもらいます。最後に個別発表の成果をゼミ論文という形で提出していただきます。(4年生は卒論執筆に取り組むことを推奨しています)。



2017年度開講日:木曜4限

(2017年春更新)

大重光太郎ゼミ

テーマ:雇用、社会保障、福祉国家の歴史と展望を考える

テキスト:

小川慎一他『産業・労働社会学』有斐閣、2015年。
原田泰『ベーシック・インカム』中央公論新社、2015年。
(変更可能性あり。学期開始の時点で改めて提示します。)


2017年度内容:
[テーマと内容]
 経済のグローバル化により、国々のあり方は大きく変容してきました。経済の規制緩和によって雇用の不安定化や格差拡大しました。女性就労の増加、少子高齢化、外国人労働力の増加は、どの国でも見られるものであり、各国の従来の雇用や社会保障のシステムに大きな課題を突きつけています。こうした中、将来に向けた社会構想の大きなデザインを考えることがますます必要となってきています。
 本授業では、こうした現代社会が抱える諸問題について、どのような背景でおこっているのか、どのような取り組みがなされているのか、今後どのような方向が考えられうるのかといった点について国際比較の視点も交えながら考えていきます。
 こうしたディスカッションを踏まえ、参加者頃に主としてドイツやヨーロッパを対象としたテーマを設定し、発表およびレポート執筆をしてもらいます。

[進め方]
①春学期はテーマに関わる共通テキストを輪読していきます。
②秋学期には個々人のテーマにもとづく、研究発表を中心に行います。
③春、秋学期ともにレポートを提出してもらいます。レポートでは、主としてドイツやヨーロッパを対象として書いてもらいます。

[評価]
 授業での発表と期末レポートの提出は単位の必須条件です。授業での積極的発表、議論への貢献も評価します。

[その他]
 応募人数にかかわらず、研究したいテーマとその理由などを400字程度にまとめ、選考日・承認日に持参してください。人数超過の場合、ドイツ語圏の政治・経済関係の簡単な小テストを行います。
 情報アンテナを広げ、日本と世界のニュースをキャッチしてください。問題関心をもった学生の参加を期待しています。


2017年度開講日:月曜2限

(2017年春更新)

岡村りらゼミ

テーマ:ドイツの環境問題と環境政策 -日独比較考察-(2017年度不開講)

テキスト:
適宜指示を出します。

2016年度内容:
ドイツは「環境先進国」と言われていますが、どのようにして環境分野での成功を収めてきたのでしょうか。そして、実際ドイツは本当に「環境先進国」なのでしょうか。

テレビやメディアで扱われる環境問題は、ほんの一部の情報でしかなく、また一義的な見方をしていることも多くあります。
「環境問題」と一言でいっても、ごみ問題もあれば、温暖化問題、水や土壌の問題、エネルギーや開発にかかわる問題など、多岐に渡ります。

人間が生活しているところには、必ず「環境問題」が存在します。人々のライフスタイルの変化によって環境に及ぼす影響も変わってきます。
したがって「比較環境問題」=「比較文化」ということも出来るでしょう。

本ゼミでは、「ドイツ語学科でしか出来ない環境研究」を目指しています。
日本とドイツの文化的背景も理解した上で、両国の比較研究を行うことにより「環境問題・環境政策」についての理解を深めます。

「比較」することによって、両国の政策の長所・短所を明らかにし、環境問題を事象としてだけ捉えるのではなく、原因や解決方法を見出す知識を養うことも目標としています。

ゼミ生にはドイツのことだけではなく、日本のことについての知識もしっかりと身につけてほしいと考えています。

ゼミの進め方としては、各学期で共通テーマを設定して話し合うと共に、ゼミ生が、それぞれ興味がある環境問題を取り上げて個人発表を行います。

ゼミ生に求めるものは「やる気」と「考え出す力」です。
受け身に知識を入れるだけではなく、自ら問題提起を行い、その原因や解決策を考え出す力を養ってほしいと考えています。

文献をきちんと予習し読み込んでくること、積極的に議論に加わること、自分の意見を持つことが、ゼミに参加する前提条件です。

成績評価は、発表やディスカッションでの積極性を大きく評価します。
また発表をもとにして作成するレポートも重要な評価材料となります。

自分の意見をしっかり持つ、そしてそれを表現しようと努力する学生が集まってくれることを期待しています。

2016年度開講日:月曜2限

(2017年春更新)

柿沼義孝ゼミ

テーマ:ドイツ語と日本語の言語表現(2017年度不開講)

テキスト:
Schülerduden: Übungsbücher. Übungen zur deutschen Sprache. Mannheim 1988.
井上ひさし『井上ひさしの日本語相談』朝日新聞社 2002年
その他

2016年度内容:
 ドイツ語でも日本語でも、同じような意味をもった言葉を正しく使い分けるのはなかなかむずかしいものです。

 井上ひさしの『日本語相談』は、そのような細かいニュアンスの違いを、質問に答える形でまとめた本です。例を挙げると、「堅い」と「固い」「硬い」はどう違うのか、「より」と「から」はどちらが正しいのかなど、いろいろな日本語の類義表現を集めて、解説をしています。

 一方、ドイツ語でも同じようにドイツ語の中学生、高校生向けに書かれた類語表現の練習帳を使って、ドイツ語の同じような表現の意味の違いを見てみたいと思います。öffenとeröffen(開く)、wechselnとtauschen(取り替える), baueとerbauen, erreichtenなど、意味がよく似た表現がたくさんあります。

 最終的にこれらの表現をドイツ語と日本語と対照研究していく中で、日本語とドイツ語に表れた行動様式、表現構造の違い、独日文化論に迫りたいと考えています。

 参加する皆さんには、このゼミを通して、日本語のセンスも磨いてほしいと思います。たくさん辞書を引いてもらいますので、積極的で、しかも日本語にも関心を持っている皆さんの参加が求められます。



2016年度開講日:火曜4限

(2017年春更新)

金井満ゼミ

テーマ:考えることと表現すること

テキスト:
特になし

2016年度内容:
 本年度の専門演習では、獨協大学外国語学部ドイツ語学科に4年在籍して、自分なりに真剣に取り組んだと胸を張って言えるような各人それぞれのテーマを、4年間の集大成として、卒業論文としてまとめ上げることを目標とします。
 各ゼミ生のテーマが中心となり、ゼミとしての統一テーマは特に設定しませんが、ゼミ員それぞれが自らのテーマと真剣に向き合うことによって、他の人のテーマにも自分なりの観点で助言をしていくことが求められます。
 そのためにも自分のやりたいこととしっかり向き合って、自分なりに自己管理をしっかりとしながら自らのテーマを他人と共有する過程で重要になる調査手段や論理的思考、文章や口頭による表現などの卒業後に社会において最も求められるスキルの獲得、どうしたら他人に自分の考えをわかりやすく伝えられるのかというような問題と真剣に取り組んでいけるような人に参加してもらいたいと思います。
 また、卒業論文としての質を高めるためにも海外文献をある程度読みこなすための外国語力と最終的に要旨をドイツ語でまとめるためのドイツ語力が求められます。
 詳細に関しては説明会においてお話ししたいと思いますので、参加希望者は必ず説明会に出席すること。説明会に出席していない場合には参加を承認しないこともあります。


2017年度開講日:木曜4限

(2017年春更新)

木村佐千子ゼミ

テーマ:ドイツ語圏の音楽史

テキスト:
1月下旬〜2月上旬に予定しているミーティングの際に詳しく説明します。
(全般的な参考文献:根岸一美・三浦信一郎編『音楽学を学ぶ人のために』世界思想社、2003年)



2017年度内容:

 このゼミでは、ドイツ語圏の音楽(いわゆるクラシック音楽)について調べていきながら、音楽研究の初歩を身につけ、音楽を学ぶことの奥深さ、喜びを感じてもらいたいと考えています。
 2017年度は「19世紀ドイツ語圏の作曲家たち」を統一テーマに進めていきたいと思います。1年間の内容は、以下のように予定しています。
●春学期には、19世紀ドイツ語圏の作曲家(シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームス、ヴァーグナー、シュトラウス、ブルックナー、マーラーら)に関する文献(主に日本語。ドイツ語文献を希望する人は申し出てください)を読んで発表し、その生涯・創作活動や時代背景等についても学びます。そのなかで、音楽研究の方法を知り、論文・学術書の書きかたにも馴染んでいただきたいと思います。
●秋学期は、ドイツ語圏の音楽作品ひとつを選んで、作品研究の発表をしていただきます。発表で扱う作品を春学期末に決めますので、下記休業期間中に自分の発表する作品とじっくり向き合い、春学期の学習内容をいかして、密度の濃い研究発表としてください。秋学期にはレポートを課す予定です。
 ゼミナールでは活発な討論が望まれます。研究発表後の質疑応答で積極的に発言するのはもちろん、研究発表以外の場でも毎回必ずみなさんに発言してもらいたいと考えています。また、毎回交代で学生が司会・書記を担当し、討論を活発に進めるべく工夫していただきます。
 なお、楽譜資料を扱いますので、ト音記号とヘ音記号で書かれた楽譜が読めることが望ましいです。

2017年度開講日:火曜4限

(2017年春更新)



ゼミ生による紹介文:
今年度の木村ゼミでは、バロック音楽、古典派音楽が主なテーマです。
春学期には『西洋音楽史 バロック』という文献を基に、バロック期の音楽の楽器、作曲家、演奏方法などを詳しく調べ、秋学期は、古典派音楽の3巨匠であるハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの曲を個人で深く考察し発表しました。(しております。)
発表では曲を聴きながら、楽譜を見て曲の特徴をつかんだり、DVDを利用して耳だけでなく目からも音楽の雰囲気を感じ取ったりというような方法をとっております。
発表後には様々な質問や意見が飛び交い、全員が意見を言うといったスタイルなので同じ曲でも感じ方、考え方は十人十色です。
毎回笑いが絶えず、とても仲が良いゼミです。笑いが絶えないと言いましても、話を聞くときは聞く、音楽を聴くときは聴く、言うときは言う、笑うときは笑う、と切り替えを巧みに行っているというのがこのゼミの素晴らしい点とも言えます。
このゼミは個人を尊重したゼミなのでゼミを指揮するのは全てゼミ生で、先生は皆のサポート役といった存在です。
最後に先生の紹介を、先生の名前を使いあいうえお作文で行ってみたいと思います。
「き」 綺麗な黒髪ストレート
「む」 息子も可愛いく
「ら」 ラブリーな笑顔
「さ」 颯爽と風を切りながら自転車をこぎ
「ち」 ちょっと物静かだけど秘めているものは無限大
「こ」 こんな素敵な先生のゼミは世界に一つ!!

2007年度ゼミ生合作)

工藤達也ゼミ

テーマ:ドイツ語圏の批評理論

テキスト:


2017年度内容:
テーマ:「ロマンチックなもの」
 きれいだったり、空想的だったり、可愛かったり、怖かったり、恋だったり。
昔話とか、童話とか、王子様と王女様、魔女とか森とか。
「ロマンチック」と聞くと、こんなにずらずらと連想できるわけです。あんな感じのアニメなとか、あの遊園地のアトラクションとしてもまだまだ健在な「ロマンチック」ですが、もういい加減大学生なのですから、知的に批判的に考えましょう。

 ロマン派の文学としてのホフマンの『砂男』をドイツ語で読んでみる勉強のあとに、その解説としてフロイトの『不気味なもの』を日本語でもいいからチャレンジするとか、とにかくロマン派で一番おもしろいのはホフマンだと思っているので、それと絡めてロマン派を思想的に考察していきます。




2017年度開講日:月曜2限

(2017年春更新)




ちなみに写真は上がカント、下がアドルノ。ねっ、やっぱ「しぶい」でしょ。

黒子葉子ゼミ

テーマ:ドイツ語の文法論

テキスト:
各自のテーマに応じて、適宜指示します。


2017年度内容:

 このゼミでは、ドイツ語の(広い意味での)文法現象を扱います。ゼミ生の関心に応じて、現代ドイツ語の諸相(ドイツ語の使用の実態、文法的変化、隣接言語との関係、若者言葉などの社会変種、方言などの地域変種、ドイツ語の歴史、文字など)を議論していきたいと思います。

 春学期には、共通テキストを用いる予定です。毎回、担当者を決め、内容を要約し、発表してもらいます。それを通じて、ドイツ語の感覚を磨きながら、語学研究の基礎を学んでいきます。また、同時に、レジュメやレポートの作成方法についても指導します。

 秋学期には、個別にテーマを設定し、文献を読み込み、自分の考えをまとめ、発表を行ってもらいます。テーマによっては、ドイツ語や英語で書かれた論文を読むことも必要になりますが、読み方については適宜指導しますので、心配しすぎないでください。学期中に必ず2回は個別発表の機会を設けたいと思います。学期末には、研究の成果をレポートにまとめて提出してもらいます。

 成績評価は、授業への貢献度、主体性、個別発表と学期末レポートの内容に基づいて、総合的に判断します。自分の担当する回でないときにも、文献を読み込み、他の学生の発表をしっかり聞いて、意見を述べることが必要です。

 ゼミ生に求めるのは、①言葉に関心があること、②ドイツ語や英語の専門文献を読むのに大きな抵抗がないこと(初めのうちは苦手であっても、根気よく続ける気持ちさえあれば結構です)③毎回、主体的にゼミに参加し、議論に加わる意欲があることです。



2017年度開講日:火曜4限

(2017年春更新)

黒田多美子ゼミ

テーマ:ドイツの歴史と社会

テキスト:
特になし。

2017年度内容:
 
日本では、歴史というと”暗記”というイメージが強いようですが、ドイツの中・高等学校では、歴史の授業は”暗記”ではなく、”考える力”や”判断力”を養う教科と考えられています。生徒は、一定のテーマについて調べ発表することを中心に、思考力を深めていきます。

 このゼミの目標は、自分でテーマを設定し、調査し、その結果をまとめ、発表すること、また、他の人の発表を聞いて問題点を指摘し、自分の意見が言えるようになることです。歴史は、その目標に向かって進むための共通の材料に過ぎません。ゼミでは、一歩ずつ練習を重ね、目標に近づいて行かれるように段階を追って学習していきます。
 春学期には、まず日本語の論文を使って論文の読み方とまとめ方を練習すると同時に、ドイツの教科書を使ってドイツ史の基礎知識を習得します。さらに、レジュメの作成や発表の方法を順次修得していきます。冬学期は、発表と議論を重ねて、明確な問題意識をもってテーマを選択・調査・発表ができるようにします。まずは、幾つかの共通テーマ(たとえば、教育や教科書の問題、ドイツをめぐる国際関係、抵抗運動、ナチ時代の若者・青年、戦争責任・戦後処理、記念碑、ナショナリズムなど)を皆で協議して設定します。つぎに、各々の共通テーマについて、各自がそれぞれ個別のテーマを決めて発表します。その際、ドイツの歴史にのみ限定せず、現代の問題や日本の問題について発表することも可能です。

 できるだけ多く何度も発表することによって、テーマの選択や参考文献の使い方、論理や議論の展開の仕方、プレゼンテーションの技術等を確実に修得することができ、一年間の終わりには、かなりの成果が認められるようになります。その一年間の学習成果を踏まえてゼミ論を書き、合宿でさらに検討を加えたうえで、ゼミ論集にまとめます。

 ゼミでは自分の発表と同時に他の人の発表や議論によっても多くの刺激を受けます。ですから毎回参加することを前提とします。「なぜ?」「どうして?」という疑問を持った、好奇心旺盛な学生の積極的な参加を期待しています。

2017年度開講日:木曜4限

更新:2017年度春学期)

古田善文ゼミ

テーマ:現代ドイツ・オーストリアの政治と社会

テキスト:
石田勇治編著『図説 ドイツの歴史』河出書房新社、2007 年初版
増谷英樹/古田善文『図説­オーストリアの歴史』河出書房新社、2011 年
 

2017年度内容:
<対象>
 古田ゼミは、ドイツ語圏のなかから EU 最大の経済大国であるドイツ連邦共和国と、小粒ながら永世中立国として EU 内でも独特の存在感を発揮しているオーストリアを考察の対象にしています。
 ゼミでは、ハプスブルク対プロイセンにはじまる独墺関係史をまずしっかりと 理解したうえで、現代のグローバル化が生み出す多様な問題に、国境を接するこの二つの国がどのように対処しているのかについて検討します。
<進め方>
 春学期:ゼミ参加者はドイツ・オーストリアに関する基本情報を集積し、さらに研究を進める上で重要となる問題意識を磨くため、多くの関連基礎文献や資料を読むことになります(16年は田中素香『ユーロ危機とギリシャ反乱』岩波新書 2016等、全部で3冊の分担報告を行いました)。毎回割り当てられる担当者は、分担分をレジュメにまとめて報告し、他のゼミ生の質疑に答えます。
 秋学期:ゼミ参加者は各自が予め選択した「研究テーマ」について個別報告を行い、その成果を学期末のゼミ論にまとめることになります。数ある研究テーマのなかでも、ここ数年、参加学生のみなさんが一様に強い関心を示すものに、EU とユーロ危機、独墺の新しい移民・難民問題、欧州における持続可能エネルギーの開発と脱原発問題があげられます。

2017年度開講日:木曜3限

(2017年春更新)

矢羽々崇ゼミ

テーマ:詩を考える

テキスト:
『ドイツ名詩選』生野光吉・檜山哲彦編訳,岩波文庫,1993 年 など。 それ以外の文献は授業時に指示します。
2017年度内容:
 「放射能が降っています。静かな夜です。」
 あなたから見て、この言葉は、詩でしょうか。それとも違うものでしょうか。これは、福島在住の詩人和合亮一さんが、ツイッターで発信した「詩の礫」のひとつです(2011年3月16日)。これを詩だと感じる人、そう思わない人、さまざまな考え方があります。ただ、詩がどこに、どのように始まるのかを感じさせてくれる言葉ではないでしょうか。
 詩というと,難しいものというイメージがあるかもしれません。でも、リズムに乗った言葉は、私たちの日常生活にとってもかかせないものです。例えば、キャッチコピーの言葉遣いは、詩的な言葉のすぐ隣りにあります。さまざまな歌の歌詞も詩そのものです(そもそも詩は歌から始まっています)。ドイツ語学科の先生方の好きなダジャレだって、言葉を言葉として遊ぼうという、実用性から離れた、詩的な姿勢でもあるのです (?!)。
 矢羽々ゼミでは、「詩」を読んだり解釈するだけでなく、こうした「詩的なもの」とは何かについて考えたいと思います。春学期では、詩を主に日常性の側面から考え、その多様性を見ていきます。秋学期には、ドイツ語の詩を読む練習をします。
 詩を読むには、頭でわかることと同時に、自分の感覚を信じて読み解くことも大切です。知性と感覚の双方を最大限に活用して、自分の読みを提示してみてください。
 ゼミでは、1 学期中に1 ~ 2 回の発表(20〜30 分程度)、プロトコル、司会を担当してもらいます。春学期は主にグループ発表、秋学期は個人発表になります。評価は、出席、授業への参加、レポート(4,000 字程度 ) などから総合的に判断します。何よりも積極的に詩について、あれこれ語る元気を持ってきてください。そして,自分の意見を述べると同時に,他者の意見を尊重する姿勢を大切にしてくれる人を希望します。
 合宿は、春休み(3 月中旬ごろ)に 1 泊 2 日で、夏休み後半(9 月中旬ごろ) に 2 泊 3 日で実施しています。

2017年度開講日:金曜4限

(2017年春更新)

山路朝彦ゼミ

テーマ:ドイツの言語文化

テキスト:
三島憲一著『ドイツの言語文化 −−自己省察の歴史』(日本放送出版協会)からプリントで配布。

2017年度内容:
 3 年からの専門に進むと各コースに分かれ、さまざまなテクストを読むことになります。古いものから新しいものまで歴史的にもさまざまですし、内容的にもいろいろな分野の文献を読むことになります。前提として、それぞれの文章が書かれた時代とその流れを考慮して読むための歴史的知識が必要です。
 そのために、当演習では上記のテクストを読み、啓蒙期以降のドイツの文化 / 思想 / 芸術を社会の動きと関連付けながら 「 通史的 」 に見ていきましょう。また、いろいろな問題が同じ時代にどのように交錯しているかも見てもらいます。
 授業では、各節をまとめ、紹介してください。発表がないときは、必ず質問を一つしてもらいます。
 もうひとつの課題は、それぞれが自分の問題を見つけることです。これまで、 基礎演習でひとつのテーマに絞ってレポートを書いてきたと思いますが、そこで学んだ論文の形式、論述の展開、注釈の付け方、文献の取り扱いなどを完璧なものとし、ゼミ論にまとめてもらいます。
 

2017年度開講日:月曜2限

(2017年春更新)


山本淳ゼミ

テーマ:近現代ドイツ(語圏)文化

テキスト:
その都度、指示します。

2017年度内容:
 文学、思想、演劇、美術、建築、音楽、さらに映画など、多方面の文化領域にわたり様々な問題と可能性がせめぎ合った 20 世紀前半のドイツ(語圏)。われわれはこの時代の文化に、現代大衆文化のひとつのプロトタイプを見ることができます。本演習では、とりわけこの時代のドイツ(語圏)文化に関し、その諸相を捉え直すための様々なアプローチを試みると同時に、それがどのように現代文化につながっているのかを考察します。
 20世紀前半のドイツ(語圏)の文化状況は、政治や社会の状況と同様、新旧様々な動きのせめぎ合いの中にありました。その不定のアンビヴァレントな運動の諸傾向は、テクノロジーの進歩と大衆社会の進展の中、様々な問題と可能性をはらみながら、次第にナチズムという全体主義的一元化・画一化の過程に呑み込まれていきます。無論、現代の文化状況がその当時の文化状況と同じということはありませんが、時代の中で感じる閉塞感、テクノロジーの進歩と大衆社会が抱える問題という点で、そこにアナロジカルな要素を見ることができます。この時代の文化が抱える問題を考えることは、現代文化が抱える問題を考えることにつながっていきます。
 春学期は、統一テーマを決めて共同作業を行います。小テーマごとにグループに分かれ、分担して研究・発表・討論を進めていきましょう。これまでに扱った統一テーマは「ドイツ表現主義とは何か」「バウハウス」「ヒトラーと退廃芸術」「ドイツ現代美術の行方―ボイス、キーファー、リヒターを中心に―」「ドイツ映画― その歴史と諸相」「日本×ドイツ演劇の相互関係」などですが、どのテーマを選ぶかについては、あらかじめみなさんと話し合いたいと思います。
 秋学期は、各自が自分の関心に合ったテーマを設定し研究・発表・討論を行います。
 履修者全員、ゼミ論または卒論という形で1(あるいは2)年間の成果をまとめます。合宿は、夏・春(日帰り、または泊りがけ)の2回行う予定。また、できるだけ授業以外でも、一緒に美術展、コンサート、演劇などに出かける機会を設けたいと考えています。こういうテーマに関心を持ち、それについて調べ、考え、 討論することをおもしろいと思う方の受講を望みます。

2017年度開講日:木曜4限

(2017年春更新)


渡部重美ゼミ

テーマ:「魔女」について

テキスト:
必要に応じて指示、あるいはコピーで配布します。

2017年度内容:
(内容) ここ数年、「魔女」というテーマで、下記のとおり授業を進めています。

<春学期>
 歴史上の魔女狩り・魔女裁判について、参加者で手分けをして基礎文献を読み、内容報告をしていただきます。例えば、2016 年度は、下記文献を読みました。

・森島恒雄『魔女狩り』岩波書店(岩波新書)
・浜林正夫、井上正美『魔女狩り』教育社(教育社歴史新書)
・牟田和男『魔女裁判 魔術と民衆のドイツ史』吉川弘文館(歴史文化ライブラリー)
・浜本隆志『魔女とカルトのドイツ史』講談社(講談社現代新書)

<秋学期>
  歴史上の魔女狩り・魔女裁判について概略を理解した上で、例えば、下記のようないろいろな方向へ話を展開できればと思っています(思いつくままに列挙していますので、この順番で授業が進むというわけではなく、また、テーマごとに分担を決めてもいいでしょう)。

・「魔女」とグリム童話―グリム童話に出てくる「魔女」、あるいは、グリム童話書き換えの過程
 で「魔女」化していく女性登場人物について
・文学作品化、あるいは映像化された「魔女」―例えば、シェークスピアの『マクベス』などを始
 めとして、古今東西の文学作品、映画などに登場する「魔女」のイメージ分析などをしてみる
・ドイツの、いわゆる「魔女街道」にまつわるさまざまな伝説などを収集、分析、 比較検討してみ
 る、等々。

(ゼミ合宿)  夏休み中に 1 回実施予定(もちろん、ゼミ生の希望があればの話ですが)。合宿をする主目的はゼミ生間の(特に、3 年生と 4 年生の間の)懇親を深めることだと考えていますので、普段の授業とはまったく別のテーマを扱うこともあります。


2017年度開講日:木曜4限

(2017年春更新)



  (ハルツ地方シールケの町で買った魔女の人形です!)